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若き才能そろい踏みも=久保、因縁のスペイン戦―W杯サッカー


 若きスターがそろい踏みする可能性のある一戦だ。日本は21歳の久保(レアル・ソシエダード)、スペインは名門バルセロナで主力を担う18歳のガビ、20歳のペドリの二枚看板を擁する。それぞれ早熟ぶりが注目され、将来を嘱望されてきた。  久保はスペインサッカーに才能を見いだされた。バルセロナの下部組織で育ち、Jリーグを経て18歳でライバルのレアル・マドリードへ加入。伸び悩んだ時期もあったが、今夏移籍した新天地で輝きを放つ。スペインは昨夏の東京五輪のメダル争いで苦杯をなめた因縁の相手でもある。  ペドリとガビはバルセロナ加入1年目から目覚ましい活躍を見せてきた。代表でもかつて黄金の中盤を形成したシャビとイニエスタをほうふつとさせるコンビ。特長は異なるが、華麗なパスサッカーを支える。ガビは今大会の初戦で史上3番目の若さでゴールを決めた。  3人に共通するのが、上背はなくとも卓越したテクニックを持つアタッカーであること。いずれも幼少期から「カンテラ」と呼ばれる育成組織で技術を磨いた。有望選手を発掘し、6、7歳の頃からクラブの哲学を徹底的にたたき込む。中でもバルセロナのカンテラはメッシ(アルゼンチン)らを輩出するなど、世界的な名声を集める。  日本にとっては1次リーグ突破が懸かる大一番。少ない好機を生かせるかがポイントで、久保は巧みなボールコントロールを駆使して好機に絡みたい。ドイツ戦は前半で退き、コスタリカ戦は出番なし。悔しさもありながら「本来の自分のプレーを出したい」と意気込む。ペドリはドリブル突破などでチャンスをつくり、ガビの飛び出しも脅威だ。  W杯では最も活躍した初出場の若手にベストヤングプレーヤー賞が贈られる。今大会は2001年1月以降に生まれた選手が対象で、3人はいずれも該当する。21世紀生まれの若手で最も輝くのは誰か。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ドイツ戦の前半、ドリブルする日本の久保(右)=23日、ドーハ 〔写真説明〕ドイツ戦の前半、攻め込むスペインのペドリ(左)=27日、アルホル 〔写真説明〕コスタリカ戦の後半、ゴールを決めるスペインのガビ(右)=23日、ドーハ
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