華麗なパスサッカーで勝利＝スペイン、重ねた７得点―Ｗ杯サッカー

　１０００本以上のパスをつなぎ、７ゴールを積み重ねた。スペインは華麗なパスサッカーでコスタリカに圧勝。最高の形でＷ杯をスタートした。 　ゴールラッシュの主役となったのは１８歳のガビだ。前半１１分にふわりと浮かせたパスでオルモの先制点をお膳立て。後半９分にはゴール前に抜け出してＦ・トレスにパスを送り、ゴールを演出した。 　さらに同２９分、クロスを右足ボレーで捉え、Ｗ杯史上３番目に若い１８歳と１１０日でのゴールを記録。マンオブザマッチにも選ばれ、「きょうは全員が素晴らしい試合をしたと思う。とてもうれしい」と笑顔で話した。 　チーム最年少のガビを筆頭に、現チームには新世代のタレントがひしめいている。中盤の要となって久しいペドリは１９歳。同じ１９歳のバルデはこの試合でＡ代表デビューを果たし、２０歳のウィリアムスは途中出場で１ゴールに絡んだ。ベンチには共に２０歳のファティ、ピノの両ＦＷも控える。 　多くの若手を抜てきしたメンバー構成は大舞台での経験不足を不安視する声もあったが、若きスペインはただ勝つだけでなく、かつて世界中を魅了した「ティキタカ（パスサッカーの愛称）」の復活をも印象付けた。ドイツとの次戦では、その真価が問われることになる。　（ドーハ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ゴールを決めるスペインのガビ（右）＝２３日、ドーハ（ＡＦＰ時事）