starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

不遇乗り越え返り咲き=空間操る鎌田大地―サムライ、決戦の地へ(5)


 ひょうひょうとした印象そのままに、ピッチでもつかみどころがない。鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)は流れに関係のない位置にいると思いきや、突然決定機に顔を出す。ライン間で受け、独特な間合いで相手に的を絞らせないプレーが最大の持ち味だ。  G大阪の下部組織からユース昇格はかなわず、京都・東山高へ進学。無名に近い状態から2015年に加入した鳥栖で頭角を現した。当時監督として指導した森下仁志氏は「自分に力を付けるための時間の使い方、意識が全く違った」と振り返る。居残り練習でコーンを並べ、ドリブルシュートを重ねていた。  17年にフランクフルトに移籍したが、当初は出番に恵まれなかった。期限付き移籍でプレーしたベルギーで結果を残し、19年に復帰。森保ジャパンではW杯アジア2次予選こそ不動のトップ下に君臨したものの、最終予選でシステム変更後は定位置を失った。それでも自己を見失わない芯の強さがある。「僕は自分の良さを出すだけ」。トップ下のポジションが復活した9月のドイツ遠征で、司令塔への返り咲きを確たるものにした。  今季はクラブ事情で中盤の守備的ポジションでプレーすることも多いが、公式戦で既に12得点。初出場の欧州チャンピオンズリーグでは3戦連続ゴールを挙げ、チームの16強入りに貢献した。「今はコンディションもいいし、ある程度自信もある」。脂が乗る26歳。欧州で得た手応えを生かし、攻撃のタクトを振る。(記録は5日時点)。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕親善試合の米国戦、シュートを放つ鎌田(中央)=9月23日、ドイツ・デュッセルドルフ
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.