starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

攻めて攻めて歓喜の秋=スタイル洗練した横浜M―Jリーグ


 ただ強いだけではない。横浜Mは見る者をわくわくさせるサッカーを90分間、シーズンを通してやり続けた。リードした試合終盤、ただボールをキープして時間を稼ぐようなプレーはほとんど見せない。愚直に攻めの姿勢を貫いた。  5月18日、敵地の浦和戦。水沼が早々に試合を動かし、宮市のJリーグ初ゴールも生まれて圧倒。前半で3―0としたが、後半受け身に回り、追い付かれて連勝が3で止まった。選手からは、逃げ切れなかったことより、とどめを刺せなかったことを反省する声が多く上がった。2点リードの状況で入った岩田は「あと1点入れていれば、違った展開になった」。方向性を再確認するきっかけになった。  昨夏まで指揮を執ったポステコグルー氏(現セルティック監督)が植え付けた攻撃的でハイテンポなパスサッカー。後を受けたマスカット監督はベースを維持し、いい守備から攻撃につなげる部分をより洗練させた。  相手の分析を基に、プレスのかけ方を整理して具体的に伝達。トップ下に定着した西村は「難しい状況でも点を取れるのがいいところ。カウンターもあれば押し込むのもある。両方あるのがマリノス」。ここぞの場面で高い位置からのカウンターが効果的だった。浦和戦以降、追い付かれての引き分けは1度だけ。優勝を決めた神戸戦も、同点とされてから突き放した。勝ち切る力は着実に付いた。  豊富な戦力も生かした。先発を入れ替えても質が大きく落ちない。周りを生かせる水沼、スピードスター仲川にブラジル勢とタレントぞろいのFWを中心に強度を保ち、気温が上がる5月下旬から7月にかけて6連勝。夏には宮市が右膝に重傷を負って離脱するショックにも見舞われたが、仲間の無念をチームは結束力に変えた。  昨季、川崎に一時は勝ち点1差まで肉薄したが、勝負の秋に上回ることはできず、連覇を許した。「コントロールできるのは自分たちだけだ」。そう強調する指揮官の下、一戦必勝で全員が力を出し切り、ゴールにたどり着いた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3年ぶり5度目の優勝を決め、喜ぶ横浜Mの選手(中央下)=5日、ノエスタ 〔写真説明〕後半、クロスをあげる横浜Mの水沼(左)=5日、ノエスタ 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決めて、祝福される横浜Mのエウベル(右から3人目)=5日、ノエスタ 〔写真説明〕3年ぶり5度目の優勝を決め、喜ぶ横浜Mの宮市(手前中央)ら=5日、ノエスタ
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.