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ヤクルトの小川、悔やまれる1球=昨年の覇者崖っぷちに―プロ野球・日本シリーズ


 ヤクルトの小川は6回1失点と好投はした。敗戦の責任を問うことはできないが、たった1球の失投が痛恨の結果を招いてしまった。  六回に吉田正を申告敬遠しての2死一、二塁。杉本に対してコースを丁寧に突いたが、4球目の浮いた直球を見逃さずに捉えられて先制右前打を許した。打線も一回先頭で塩見が放った1安打に封じられ、反撃できずにこれが決勝点となった。今季最後の登板を「出せるものは出し切った」と振り返ったものの、悔いは残った。  昨年の日本シリーズ制覇を支えた奥川が、シーズン序盤から長期離脱。小川は開幕投手を務めるなど力投を続け、規定投球回にも3年ぶりに到達。チームのリーグ連覇に大きく貢献し、このシリーズ第1戦でも白星を挙げた。  九回には抑えのマクガフが崩れ、追加点も与えた。チームは2勝1分けから3連敗を喫して崖っぷちに立たされた。シリーズ前に高津監督は「絶対勝ちたいという気持ちでグラウンドに立つのは昨年も今年も全く変わることがない」と話していた。昨年覇者の真価を問われる時がきた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕6回、オリックスの杉本(左)に先制適時打を打たれたヤクルト先発の小川=29日、神宮 〔写真説明〕6回、オリックスに先制を許したヤクルト先発の小川=29日、神宮
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