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日本、示した総合力と成長=故障の石川をカバー―世界男子バレー


 【リュブリャナ時事】バレーボール男子の世界選手権(スロベニア、ポーランド)で、日本が1次リーグB組2位で決勝トーナメントに進んだ。エースで主将の石川(ミラノ)が故障を抱えて本調子ではない中、西田(ジェイテクト)ら他の選手が躍動。チームとしての高い総合力を示し、16強入りした。  1次リーグの3試合で、西田はチーム最多の45得点。豪快なスパイクに加え、闘争心を前面に出してムードを盛り上げた。小野寺(JT広島)はブロックで10得点を挙げ、存在感を発揮。大塚(早大)は2試合に先発し、8月30日のキューバ戦では石川に代わって途中出場。大黒柱の穴をカバーした。  世界選手権は2014年大会の切符を獲得できず、五輪は12年ロンドンから2大会出場を逃すなど低迷。17年に現監督でフランス人のブラン氏をコーチで招聘(しょうへい)して立て直しを図った。昨夏の東京五輪は中垣内前監督の下、29年ぶりに準々決勝進出。今季のネーションズリーグ(NL)でも8強入りし、実績を積み上げてきた。  石川は「NLでの経験が選手の自信につながっている。選手層の厚さが勝利につながった」と1次リーグを振り返る。昨年末から約4カ月間、最高峰イタリア1部のパドバでプレーした高橋藍(日体大)は「間違いなく総合力として強いチームがつくれてきている」。手応えを感じているチームは、8強以上を目指す。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕キューバ戦で強打を放つ西田(左)=8月30日、リュブリャナ(EPA時事) 〔写真説明〕キューバ戦でスパイクを打つ石川(右)=8月30日、リュブリャナ(AFP時事)
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