苦い記憶ぬぐう４ゴール＝川崎、久々の連勝―Ｊリーグ

　３連覇に向けて１試合も負けられない川崎。昨季、足をすくわれた福岡の敵地で４ゴールを奪い、鬼木監督は「苦しい時間もあったが持ち直してくれた」。優勝戦線に踏みとどまった。 　重心を下げて挑んでくる福岡はやりづらい相手。１年前には同じアウェー戦でＪ１連続試合無敗記録を３０で止められた。そんな苦い記憶もぬぐった。５バック気味に守る相手を鮮やかに崩し、幸先良く先制。一度は追い付かれたが、前半終了間際に挙げた勝ち越し点を含め、右の家長からのクロスが有効な攻め手に。来日２年目で初のハットトリックを達成したマルシーニョは「ゴールでチームの力になれてうれしい」と喜んだ。 　ルヴァン杯も準々決勝敗退が決まり、残るタイトルはリーグ戦のみ。川崎が進めなかったＡＣＬ決勝トーナメントが日本で開催される中での一戦をしっかり物にした。 　消化が１試合少ないものの、首位横浜Ｍとの勝ち点差は５。攻撃の柱レアンドロダミアンが負傷交代したのは不安要素だが、脇坂は「僕らは追う立場。一試合一試合、積み重ねていくことがプレッシャーになる」。３カ月ぶりの連勝を通過点にする意気だ。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、勝ち越しゴールを決める川崎のマルシーニョ（左から２人目）＝２０日、ベススタ