<明治安田J1:東京0-3広島>◇25日◇第18節◇国立
サンフレッチェ広島が敵地でFC東京に3-0で完勝し、5連勝で3位に浮上した。
DF荒木隼人(28)が決勝点を奪い、チームに勝利をもたらした。0-0の後半4分、MF新井直人の左サイドからのクロスに頭で合わせた。
「本当にいいボールが来たので、あとはヤバいジャンプでヤバいゴールを決めるだけでした」
尊敬しているというRIZIN梅野源治の名言に絡めて喜んだ。
自らのJ1通算200試合出場を祝うヘディング弾となった。「きめたいなと思っていましたけど、実際チームが勝てばいいか思っていて、実際に決められたのは国立と相性良いなと思っています」と笑顔。「本当に7年間で順調にここまでキャリアを進められた。まだまだ途中。もっともっとたくさんの試合を広島で重ねられたら」と先を見据える。
4月は4連敗を喫したが、5月は5連勝。見事に立て直した。この日は無失点かつ複数得点で内容的にも圧倒した。「チームとして自信を持って戦えている。攻守にコンパクトにすることをチームで意識して実行できているからかな」と好調の要因を分析。勝利を積み重ねることで自信を深めた。精神的な安定がピッチ上でのアグレッシブさにつながった。
1試合未消化ながら首位鹿島アントラーズまで勝ち点差5に迫った。「紙一重の戦いを常に勝利に持って行けるために日頃から良いトレーニングをすべきかなと思います」と気を引き締めた。【佐藤成】