高い打点、新たな可能性＝千葉、初先発でアピール―東アジアＥ―１サッカー

　韓国戦から９人入れ替えて臨んだ台湾戦。よもやの先制を許したが、同点ゴールに新たな可能性が見えた。前半１４分の右ＣＫ。ゲーム主将を務めた猶本がゴールに近いサイドへボールを送ると、国際Ａマッチ３試合目で初先発の千葉が高い打点のヘディングシュート。相手に当たってコースが変わり、ゴール左上に決まった。
　千葉は福島県出身。今春に筑波大を卒業した２３歳。ＷＥリーグの千葉で１０試合で６得点と量産し、６月の欧州遠征で代表デビュー。セルビア戦で初ゴールを決めた。持ち味はスピードを生かした背後への抜け出し。頭で決めるパターンは多くないというが「ああやって決められるところも見せられた」。ワールドカップ開幕まで１年を切ったばかり。武器を増やしてアピールすれば、メンバー入りも見えてくる。
　上野と２トップを組んだ前半、何度も相手の背後を脅かした。他にも決定機があり、試合直後は悔しそうな表情を浮かべたが「ダイナミックな動きはチームにプラスになる。そういうのを出せたので評価できる」。池田監督の印象にも残った。　（了）
【時事通信社】
〔写真説明〕台湾戦の前半、同点ゴールを決める千葉（左手前）＝２３日、カシマスタジアム
〔写真説明〕台湾戦の前半、同点ゴールを決め喜ぶ千葉＝２３日、カシマスタジアム