周東、大技小技で貢献＝けが乗り越え今季１号―プロ野球・ソフトバンク

　久しぶりに本拠地のお立ち台に立ったソフトバンクの周東は、言葉に実感を込めた。「リハビリを頑張ってきて本当によかった」。大技小技で２安打３打点と存在感を示し、チームを３連勝に導いた。
　まずは四回。１死三塁の場面で一塁方向にスクイズバント。相手が打球を処理する際に快足を飛ばして一塁に向かい、記録は安打。「長打を打つタイプではない。チーム打撃ができないといけない選手」と自分を評した通りのプレーだった。
　六回には右翼席へ今季１号２ラン。１軍に合流して間もないが、昨季まで現役だった長谷川打撃コーチの教えも生かして好調を維持している。
　一昨年に５０盗塁で盗塁王に輝き、リーグ優勝と日本一に貢献。しかし昨年９月に右肩を手術して戦列を離れた。「何度も気持ちが折れたが、一日でも早く戻れるように過ごした」と明かした。
　バントや走塁で１点を取りに行くのが藤本監督の掲げる野球で、周東の復帰は頼もしい。「自分のできることをしっかりやっていきたい」。さらなる貢献を誓った。　（了）
【時事通信社】
〔写真説明〕６回、２点本塁打を放つソフトバンクの周東＝２９日、ペイペイドーム