Ｆ東京、手応えの逆転＝連敗阻止「勝者の精神」―Ｊリーグ

　Ｆ東京は競り負けて連勝が止まった横浜Ｍ戦から中３日での一戦。さらに開幕から中盤を支えた１８歳の松木を出場停止で欠く中でも、連敗はしなかった。 　１点を追う後半９分、永井とアダイウトンのコンビで同点とすると、その３分後。森重がペナルティーエリア手前からグラウンダーのシュートをゴール左へ蹴り込んだ。「アダ（アダイウトン）が１点取ったことでチームに勢いが増した。謙佑（永井）の献身的な守備も活気を与えてくれた」。守備の要は攻撃陣を持ち上げた。 　縦に速い攻撃を仕掛けて、さらに同２１分にも得点。鮮やかなゴールラッシュにアルベル監督は「後半から試合を支配できた。継続的にチームが成長してくれた。うれしく思う」。監督が常に口にする「試合を重ねてチームの完成度を高める」というテーマを体現するような逆転勝ちだった。 　「監督も練習で『勝者のメンタリティーを持て』と言っている。積み上げて強くなろう、と。時間はかかるが勝ちながらやっていきたい」と永井。立ち上がりの戦い方に不安はあるものの、チームは確実に力を付けている。（了）【時事通信社】