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決勝でもいかんなく猛打=大阪桐蔭、力量差見せつけ雪辱―高校野球


 猛打は決勝の舞台でもいかんなく発揮された。3試合連続の2桁安打、2桁得点となる16安打、18得点。力の差を見せつけ、大阪桐蔭が4度目の頂点に立った。  要所での一発が効いた。三回無死一塁では松尾が2戦連発となる2ラン。「変化球を狙っていたけど、真っすぐに反応できた」。近江のエース山田をノックアウトすると、2死後には田井がソロで続いた。  六回は海老根が3ラン、八回には谷口が満塁弾を放ち、計4本塁打。桑田、清原を擁した第56回大会のPL学園(大阪)の8本を上回る、チーム本塁打11本の新記録を打ち立てての優勝に、西谷監督は「なかなか打てないチームだったので、びっくり」と喜んだ。  大会中、「自分たちは力がない」と繰り返してきた星子主将。原点は昨夏の甲子園だ。レギュラー争いに割って入れないほどレベルの高かった先輩たちが、2回戦敗退。日本一になるには、もっと練習を突き詰めないといけないと覚悟を決めた。  「一生懸命やる子が多い、良いチーム」と西谷監督。昨秋の明治神宮大会を制しても、気を緩めることなくバットを振った。くしくも昨夏敗れた近江との再戦となった決勝。鍛え上げた鋭いスイングで雪辱を果たした。  結果で上回っても「技術的には先輩たちに及ばない」と星子。おごらぬ主将は早くも「3度目の春夏連覇」を見据えている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回表大阪桐蔭無死一塁、松尾が2ランを放つ=31日、甲子園 〔写真説明〕3回表大阪桐蔭2死、田井がソロ本塁打を放つ=31日、甲子園 〔写真説明〕6回表大阪桐蔭2死一、三塁、海老根が3ランを放つ=31日、甲子園
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