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2022プロ野球、12球団戦力分析=パ・リーグ


 ◇オリックス、連覇へ充実  【オリックス】大きな戦力の上積みはないが、投打ともに充実の布陣でリーグ連覇に挑む。  先発陣は昨季4冠の山本、13勝を挙げた宮城を軸に田嶋、山崎福ら駒がそろう。復活を期す山岡の存在も心強い。救援陣はやや手薄。昨季も多くの試合に登板した平野佳、富山以外にK―鈴木らの奮起が必須。先発も救援もこなせるバルガスは柔軟な起用になりそう。  野手は目立った出遅れがなく、杉本ら主力も健在。両足首の手術を受けた吉田正も開幕に間に合った。得点力にめどは立つが、中嶋監督は臨機応変に打順を組むことを示唆している。オープン戦で20歳の紅林を3番に据えるなど、より良い形を探る。新人の野口(関大)、渡部(慶大)にも割って入る力があり、課題だった選手層にも厚みが出てきた。  ◇ロッテ、若い力で上積みを  【ロッテ】2年連続の2位から17年ぶりのリーグ優勝を目指す。若手の活躍で壁を破りたい。  先発陣は3年目の佐々木朗が飛躍を予感させる。昨年は中10日以上空けたが、ローテーションでしっかり回りたい。開幕投手の石川、小島、美馬も計算が立つ。救援陣は抑えの益田が安定。佐々木千は出遅れているが、国吉、小野らが勝ちパターンを担う。2年目の鈴木や新人の広畑(三菱自動車倉敷オーシャンズ)の起用法もポイント。  打線は昨季と変わらず、レアード、マーティンの両外国人に頼るところが大きい。犠打や盗塁を絡め、そつのない攻撃が求められる。オープン戦好調の高部、若手の藤原、山口の活躍も欠かせない。ドラフト1位の新人捕手、松川(市和歌山高)は開幕スタメンが決まり、シーズンでどれだけ活躍できるか注目だ。  ◇楽天、競争激しく層に厚み  【楽天】則本、岸とエース級が並ぶ先発陣は最後の枠を2年目の高田孝、涌井らが争う。昨季は援護に恵まれなかった田中将がどこまで白星を稼げるか。救援陣も抑えの松井裕を筆頭に、勝ちパターンを担った安楽、酒居と顔触れがそろう。  野手は複数のポジションを守れる選手が増えたことで、選手層に厚みが増した。正遊撃手を争う山崎と小深田は外野もこなせる。新外国人の実力は未知数で、浅村や茂木の活躍が得点力を大きく左右しそうだ。  長く1番打者を固定できなかったが、出塁率の高い西川の加入は大きい。外野手は打点王の島内に加え、9年目の和田が頭角を現してきた。辰己が開幕に間に合わないのは守備面で痛手。新人捕手の安田(愛知大)は打撃が売りで開幕スタメンを十分狙える位置にいる。  ◇ソフトバンク、求められる若手の底上げ  【ソフトバンク】世代交代期だが、レギュラーの壁は厚い。ペナント奪還のためにも、若い選手の底上げが求められる。  打線は柳田、グラシアル、栗原を中軸に置き、新外国人ガルビスが力を発揮すれば脅威は増す。大砲候補のリチャードはオープン戦で状態を上げており、調子の波がなくなれば面白い存在になる。ルーキーも含めて有望株は多いだけに、アピールが待たれる。  先発陣は千賀、東浜、石川が軸。41歳の和田や先発に転向した6年目の田中正が1年間ローテーションで回れれば心強い。救援陣ではモイネロがスロー調整をしてきたが、抑えの森とともに状態は問題なさそう。津森、甲斐野ら球威のある若手の奮起も欠かせない。フリーエージェント(FA)で獲得した又吉は、柔軟な起用が考えられる。  ◇日本ハム、守り勝つ野球の体現を  【日本ハム】再建を託された新庄監督が掲げるのは、守り勝つ野球。キャンプからの取り組みで浸透させた考えを、選手が体現できるかが上位進出へのカギを握る。  野手陣は強打の万波らが台頭。新人の水野(JR四国)は攻守で活躍が期待できる。昨季リーグ最多の76失策だった守備がすぐに改善するのは難しいだろう。小技を使った攻撃も含め、チームがシーズンを通して成長する必要がある。  接戦に持ち込むには救援陣もポイント。最優秀中継ぎの堀やベテラン宮西はいるが、絶対的守護神は不在。先発はエース上沢を中心に駒はそろう。  新庄監督はキャンプから続く横一線での競争を継続し、終盤にかけてメンバーを絞る意向。就任時に「優勝は目指さない」と言ったが、シーズンをどう送るか。  ◇西武、猛打復活がカギ  【西武】42年ぶりの最下位に終わった昨季は総得点がリーグ5位。チームの浮沈は、打線が本領を発揮できるかに懸かる。  主砲山川の復調は欠かせず、下半身を安定させたフォーム改造が実るか。2年間固定できなかった1番は鈴木が有力。昨季盗塁王の源田、外崎ら俊足の選手がそろい、機動力も生かして得点力アップを目指したい。ベテランの中村と栗山が元気なのは頼もしい。  先発陣が充実し、4年連続でリーグワーストだったチーム防御率は改善できそうだ。高橋、松本、今井は計算が立つ。昨季4勝の渡辺、新人の隅田(西日本工大)はシーズン通してローテーションを守れるか。抑えの平良は開幕には間に合わない見通しだが、増田、平井は順調。投げっぷりのいいルーキー左腕の佐藤(筑波大)も期待できる。 (了) 【時事通信社】
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