エンゼルス大谷、いきなり１５８キロ＝マドン監督も驚き―米大リーグ

　キャンプインが遅れた不安を感じさせない。エンゼルスの大谷が実戦形式で登板し、２イニングの想定で３３球。力強い投球で安打性の打球は許さず、キャンプ３日目の段階で最速９８マイル（約１５８キロ）をマークした。 　最初の打者の鋭いピッチャー返しをきっちりと捕球すると、その後はバットの芯で捉えられることはなかった。時には捕手のサインに首を振って投げたい球を主張。伸びのある直球で空振りを奪い、スライダーなどの変化球で打者のタイミングを外した。 　捕手のスタッシは「直球の制球が良かったし、変化球でも三振が取れた」。報道陣から直球の最速を聞いたマドン監督は「早い仕上がりだね」と驚きながらも、笑顔を見せた。 　大谷は前日の会見で「準備してきたものをしっかりキャンプから出したい。実戦の回数が少し減ると思うので、そこも考えながら調整したい」と話していた。労使交渉の影響でキャンプは通常より短いが、開幕に向けて着々と準備を進めている。（テンピ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕実戦形式で登板したエンゼルスの大谷＝１６日、アリゾナ州テンピ