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違反多発は運営に問題=現役選手の竹内が見解―スキージャンプ〔五輪〕


 北京五輪のノルディックスキー・ジャンプ混合団体でスーツの規定違反が多発したことについて、2014年ソチ五輪男子団体銅メダリストの竹内択(チームtaku)が見解を語った。高梨沙羅(クラレ)の失格で関心を集めた一件。国際大会の経験が豊富な現役選手の立場から、規則を曖昧に運用してきた運営側に問題があるとの認識を示した。  高梨はスーツの太もも回りが規定より2センチほどオーバーしたとされている。竹内は手作業での計測位置(高さ)が上下すれば、数値が変わり得ると指摘し、「スーツに関してはその人(計測者)次第」とみている。選手はワールドカップ(W杯)の経験を基に問題がないとの感触を得たスーツを使用していることが多い。「急に厳しくすればそうなるよね、となる。失格をそんなに出したら(試合が)成り立たない。W杯から厳しくやっとけよ、という話」と断じた。  計測者に違反を指摘された際に「きょうはいいけど、あしたは直して来い」と伝えられた経験があり、「調べている側の機嫌次第なんじゃないか、というのは以前からあった」と話す。W杯でどの選手が計測対象になるかという情報が地元関係者に漏れて不信感を覚えたこともある。「何で知っているのかと聞いたら、『これがホームなのさ』みたいな話をしていた。ルールがあってない。測り方だって曖昧」と実情を明かす。  今大会でテレビ解説を務める竹内は、注目度の高い五輪で負の側面が露呈したことに「競技の発展を考えると良くない話。僕たちでさえ分からない部分があると、一般の人はもっと分からない」。望ましい解決は「(規則と運用の)グレーゾーンを追及していくということなのかな」との考えを語った。  竹内 択(たけうち・たく)10年バンクーバー大会から五輪3大会に出場し、14年ソチ五輪男子団体で銅メダル。13年世界選手権の混合団体では金。W杯個人戦の最高は2位。現在はプロチームを率いて活動している。34歳。長野県出身。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕竹内択
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