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高木美、主将の誇り胸に=郷は「全ての思い懸ける」―北京五輪〔五輪〕


 日本選手団主将の打診を受けた時、高木美は悩んだ。「自分の人間性や性格で主将を務めていいんだろうか…」。周囲に相談しながら熟考して承諾。自身の成長を実感したことが決め手になった。  15歳で初出場した2010年バンクーバー大会、前回の平昌大会に続く3度目の五輪。「12年前は、先輩の背中を見て走っている状態だった。今こうして、大役を任されたことは純粋にうれしい。誇りに思う」。経験を重ねた27歳の責任感とモチベーションがにじむ。  平昌大会では、同じスピードスケート女子の小平奈緒(相沢病院)が主将を務めた。「私は小平選手と同じようにはできない。コロナ下という先が見えない中で、みんなと助け合えたら」と気負わず、泰然として構える。  開会式の旗手を任された郷も、当初はちゅうちょしたというが「誰もができることではない」と引き受けた。500メートルで8位に入賞した平昌五輪後に第一線を離れ、復帰した経緯がある34歳。「全ての思いを懸けてレースをする」と誓った。  「五輪はたくさんの感動や勇気を皆さまに与える場。今回もそうなると確信している」と原田総監督。1998年長野五輪のスキー・ジャンプ男子団体金メダリストは、サポート役として全力を尽くす。(了)【時事通信社】
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