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認知症栄養療法の新展開:神経栄養特別外来を8月1日から開設・全国に向けてオンライン診療もおこなう


ビタミンB群の2重機能に着目した革新的アプローチで栄養障害を改善

2025年7月31日
https://aiplusclinic-tamaplaza.com/

AIプラスクリニックたまプラーザ、認知症患者の栄養療法に特化した専門外来を新設

既に60人以上への治療実績で多様な改善効果を確認

 

2025年7月31日 横浜

 

医療法人社団康悦会AIプラスクリニックたまプラーザ(横浜市青葉区、佐藤靖郎理事長)は、認知症患者の栄養障害に特化した「神経栄養特別外来」を8月中旬から新設すると発表した。予約外来として開設する同外来では、ビタミンB群のエネルギー産生と神経伝達物質代謝における2重機能に着目した革新的な栄養療法を提供する。

 

ビタミンB群の2重機能とは

 

ビタミンB群は体内で極めて重要な2つの機能を担っている。第一の機能は「エネルギー代謝」で、食事から摂取した糖質、脂質、タンパク質を細胞が使えるエネルギー(ATP)に変換する過程で不可欠な役割を果たす。特にビタミンB1は糖質代謝、B6はタンパク質・アミノ酸代謝、B12は脂肪酸代謝に深く関与し、細胞レベルでのエネルギー産生を支えている。

第二の機能は「神経伝達物質代謝」で、脳内の情報伝達を担う神経伝達物質の合成と分解に重要な役割を果たす。ビタミンB6はセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の合成に、B12は神経細胞の髄鞘形成や神経伝達の維持に、B3(ナイアシン)は脳のエネルギー代謝と神経保護に関与している。

この2つの機能が適切に働くことで、脳と神経系の健康が維持され、認知機能、睡眠、気分調節などが正常に機能すると考えられている。AIプラスクリニックたまプラーザとメディカルクリニックあざみ野はこの原理を用いて、新しい神経栄養療法を開発した。

 

深刻化する認知症問題への新たなアプローチ

 

厚生労働省によると、認知症高齢者は2025年には約471万6000人、2040年には584万2000人に達すると推計され、社会全体の喫緊の課題となっている。一方、令和5年国民健康・栄養調査では、65歳以上の高齢者の低栄養傾向(BMI≦20kg/m²)の割合が男性12.2%、女性22.4%に上ることが明らかになっている。

特に注目すべきは高齢者のビタミンB群摂取状況である。同調査によると、75歳以上の高齢者では男性でビタミンB1が1.00mg、B6が1.30mg、B12が7.7μg、女性ではB1が0.85mg、B6が0.98mg、B12が5.8μgとなっており、加齢による吸収不良と相まって潜在的な欠乏リスクが指摘されている。

 

60人以上への実証で多様な改善効果を確認

 

同クリニックとメディカルクリニックあざみ野では、これまでに60人以上の患者に対して神経栄養療法を実施し、多様な改善効果を確認している。

認知症患者のご家族からは「すべての方ではないが、認知度の改善がみられた」「夜間睡眠が改善した」「気分の変調が少なくなった」といった声が寄せられている。また、認知症のないより若年の40代・50代の方では「毎日発生していた下腿けいれんが改善した」「顎関節症が改善した」など、それぞれ異なる症状の改善が認められている。

さらに、脳梗塞後遺症の方にも同療法は適応可能で、同様に各人固有の改善が認められる場合が多いことも確認されている。

佐藤理事長は「代謝状態は個人差が大きく、この神経栄養療法によって、それぞれが有する問題点が改善され、異なる効果が現れるのではないかと考えている」と説明する。「ビタミンB群の2重機能が、個々の代謝特性に応じて多様な改善をもたらす可能性を示唆するものと捉えている」

 

科学的根拠に基づく段階的栄養療法

 

新外来で実施する栄養療法は、従来の栄養補給とは異なる科学的アプローチを採用している。第一段階では、ビタミンB1・B6・B12による代謝ローディングを実施し、細胞レベルでのエネルギー産生機能を改善する。これにより、脳細胞が十分なエネルギーを確保できる環境を整える。

続く第二段階で、これらの基盤が整った環境下でビタミンB3が最大限の効果を発揮できるよう調整する。B3は脳のエネルギー代謝をさらに活性化し、神経保護作用を発揮することで、神経伝達物質の合成と機能維持をサポートする。

「認知症における栄養障害は単純な栄養不足ではなく、神経系での栄養代謝異常が根本原因の一つとして考えられる」と佐藤理事長は説明する。「ビタミンB群が持つエネルギー代謝促進と神経伝達物質合成という2つの機能を段階的に活用することで、脳と神経系の機能回復の可能性を探りたい」

 

包括的な診断・治療体制を構築

 

同外来では、迅速血液検査などを用いた状態把握と専門医による総合的な評価を組み合わせた診断システムを導入。患者一人ひとりの認知機能レベル、栄養状態、生活環境を総合的に評価し、個別化された治療プログラムを策定する。

治療プロセスでは、ビタミンB群の血中濃度測定や神経伝達物質代謝マーカーの定期的なモニタリングを実施。治療効果を客観的に評価しながら、個別に最適化された栄養療法を継続する。また、全国の患者のニーズが予想されるため、オンライン診療もおこなう。

 

地域医療ネットワークとの連携強化

 

神経栄養特別外来での治療は、連携施設であるメディカルクリニックあざみ野での外来診療や在宅医療、介護施設でも実施可能な体制を整備している。ご家族とともに栄養療法に取り組むことで、日常生活レベルでの継続的なケアを実現する。

かかりつけ医や介護施設スタッフとの密接な情報共有を通じて、患者の生活環境全体をサポートする包括的な栄養管理体制を構築する。「認知症の栄養療法は継続性が重要」と佐藤理事長は強調する。「医療機関での専門的治療と、日常生活での栄養管理を一体化することで、患者さんとご家族の生活の質向上を目指している」

 

個別化医療への新たな展望

 

これまでの実績から明らかになった多様な改善効果について、佐藤理事長は「代謝の個人差が治療効果の多様性をもたらしている可能性がある」と分析する。「同じ栄養療法でも、認知症の方には認知機能や睡眠の改善が、健常な成人の方には筋肉や関節の症状改善が、脳梗塞後遺症の方にはそれぞれ固有の改善が現れるのは、それぞれの代謝ニーズが異なるためと考えられる」

この多様な効果は、ビタミンB群の2重機能が個人の代謝状態に応じて、エネルギー代謝の改善や神経伝達物質の正常化など、異なる経路で作用するためと推察される。

この知見は、栄養療法における個別化医療の重要性を示すものとして、今後の治療プロトコル開発に活用される予定である。

 

社会課題解決への貢献と今後の展望

 

同クリニックでは、神経栄養特別外来での治療データを蓄積し、認知症栄養療法のエビデンス構築を進める予定。治療プロトコルの標準化を通じて、将来的には他の医療機関への普及を図り、認知症医療全体の質向上に貢献することを目指している。

この取り組みは、急速な高齢化に直面する日本社会において、認知症患者の生活の質向上と医療費適正化を両立させる新たなモデルケースとしても期待される。栄養療法を通じた予防的アプローチにより、社会全体の認知症対策に新たな選択肢を提供する可能性がある。

 

神経栄養特別外来 概要

開設日時: 2025年8月1日から(予約制)・全国に向けてオンライン診療も受付する

対象: 認知症で栄養障害が心配される患者、脳梗塞後遺症の方にも適応可能

診療形態: 対面診療、全国の患者様対象にオンライン診療も実施

治療内容: ビタミンB群を用いた段階的栄養療法

治療実績: AIプラスクリニックたまプラーザ・メディカルクリニックあざみ野で60人以上に実施

連携体制: 外来・在宅医療・介護施設での栄養療法をご家族とともに実施

予約・問い合わせ: TEL 045-909-0117

 

医療法人社団康悦会AIプラスクリニックたまプラーザについて

 

医療法人社団康悦会AIプラスクリニックたまプラーザは、迅速血液検査をはじめとした先進的な検査技術と専門医の知見を融合させた革新的医療を提供する医療機関。2024年7月開院以来、高齢者医療における迅速診断システムや在宅医療連携など、地域医療の課題解決に向けた先進的な取り組みを継続している。

 

【正式名称】 医療法人社団康悦会AIプラスクリニックたまプラーザ
【住所】 〒225-0002 神奈川県横浜市青葉区美しが丘1丁目5番地5 Retetamaplaza1階
【TEL】 045-909-0117
【FAX】 045-909-7707
【診療時間】 月〜土曜日 9時‐12時、13時-17時
【休診日】 日曜・祝日・年末年始

 

【本件に関するお問い合わせ先】
医療法人社団康悦会AIプラスクリニックたまプラーザ 広報担当
TEL: 045-909-0117
FAX: 045-909-7707
Email: aiclinic.tamaplaza@gmail.com

 

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