子どもにきいた「2024年のしあわせ点数は?」 博報堂教育財団こども研が「2024年の気分調査」の結果を発表
公益財団法人博報堂教育財団こども研究所は、小学4年生から中学3年生を対象に、2024年の「しあわせ点数」や印象に残った出来事について調査を実施しました。結果、小中学生のしあわせ点数は平均81.5点と、成年層の64.7点を大きく上回りました。心に残った出来事は「旅行」が最多で、感情としては「わくわく」「やったー」が上位を占めました。2025年への期待としては「平和で戦争のない世界」が最も多く挙がり、小中学生の希望を反映しています。調査では、小中高生をはじめ幅広い年齢層の意識を探りました。
2024年12月19日
公益財団法人 博報堂教育財団 こども研究所
公益財団法人博報堂教育財団の調査研究機関 こども研究所では、全国の小学4年生~中学3年生を対象に、子どもをとりまくさまざまなトピックスについて、子どもたち自身がどう感じ、考えているのかを明らかにすることを目的とした調査を実施しています。
今回は、こども研究所が隔週で行っている「いまの気分調査」の特別編。「いまの気分調査」では、 小4~中3生300名を対象に「前週の心に残ったできごと」や「しあわせ点数とその理由」などをきいています。この特別編「2024年の気分調査」では、小4~中3生※1 の対象者を600名に拡大して、2024年1年間の「心に残ったできごと」や「しあわせ点数」に加え、「2025年の目標や期待」を聴取しています。さらに、15~79歳※2 計700名にも同じ調査を実施し、小中学生の結果とあわせて2024年を振り返ります。
※1:本リリース内では「小中学生」としています。
※2:本リリース内では「高校生/大人」としています。15歳に中学生は含まれませんが、15~17歳には学生以外も含まれます。
2024年のしあわせ点数の平均点は、小中学生が81.5点。高校生/大人は64.7点。
2024年の最も心に残ったできごとは、小中学生、高校生/大人ともに「旅行」。
2024年の最も心に残ったできごとを気分オノマトペでいうと、「わくわく」「やったー」。
2025年は2024年と比較して「変わらない」と考えている小中学生が6割以上。
2025年の世の中に対する小中学生の期待、願望は「平和で戦争のない世界」が最多。
2024年のしあわせ点数の平均点は、小中学生が81.5点。高校生/大人は64.7点。
●2024年の1年間、自分のことをどれくらい「しあわせ」だと感じたかを0~100点満点できいたところ(しあわせ点数)、小中学生の平均点は81.5点。高校生/大人は64.7点。小中学生の平均点は、高校生/大人と比べて+16.8点でした。
●小中×男女別では、小学生が男女とも85点以上で、中学生は70点台後半でした。小中学生の平均点の80点超えを牽引しているのは、小学生ということがわかります。
●小中別・年代別では、小4~小6が最も平均点が高く、86.3点。最も低かったのは40代の53.7点で、グラフはすり鉢型になりました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131680-O1-gA9B537p】
2024年の最も心に残ったできごとは、小中学生、高校生/大人ともに「旅行」。
●2024年で心に残ったできごと(5つまで)を自由回答できいて、その中で最も心に残ったできごとを1つ選んでもらいました。
●小中学生では「家族や親せきとの旅行」が最も多く、次いで「学校の修学旅行・課外授業」の主に宿泊をともなう学校行事でした。コロナ禍が一段落して、修学旅行や宿泊学習が平常通り実施されるようになったことがうかがえます。
●小学生男子では「学校の修学旅行・課外授業」より「家族や親せきとの旅行」、小学生女子では逆に「家族や親せきとの旅行」より「学校の修学旅行・課外授業」の回答が多くありました。
●「テニスで県大会に出た」「陸上の大会で自己ベストを出した」など、部活での活躍や成果の回答は、特に中学生で多くみられました。
●高校生/大人でも「旅行」がトップ。次いで「家族や親せきの病気・不幸」。社会的なできごとでは、「能登半島地震・豪雨」などが挙がりました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131680-O2-6004AHD7】
ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析( https://textmining.userlocal.jp/ )
2024年の最も心に残ったできごとを気分オノマトペでいうと、「わくわく」「やったー」。
●2024年で最も心に残ったできごとについて、どんな気分になったかをオノマトペで回答してもらいました(気分オノマトペ)。
●小中学生、高校生/大人の両方で1位は「わくわく」、2位は「やったー」。ただし、小中学生の「わくわく」は21.3pt、「やったー」は21.1pt、高校生/大人より高い値です。
●小中学生の3位は「うきうき」でポジティブなワードが続きます。高校生/大人の3位は「どきどき」でした。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131680-O3-Pz89Y4M0】
2025年は2024年と比較して「変わらない」と考えている小中学生が6割以上。
●2025年の世の中は、2024年と比べてどうなると思うかたずねたところ、「変わらない」と回答した小中学生は6割以上。「悪くなる」と回答した小中学生は8.5%で、高校生/大人よりも21.2pt低い値でした。
●小中×男女別では、「良くなる」と答えた小学生女子は3割で、4層中最も高い値。中学生男子では「悪くなる」と回答した人が1割を超えました。
●小中別・年代別で、「良くなる」と回答した人は、15~19歳が最も多く38.0%。次いで30代の32.0%。小4~小6の29.0%よりも高い値でした。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131680-O4-27Cba6G1】
2025年の世の中に対する小中学生の期待、願望は「平和で戦争のない世界」が最多。
●来年2025年の目標や願望を自由回答できいたところ、小中学生の〈自分自身や身の回りのこと〉では、「勉強をがんばりたい」「テストの点数アップ」といった勉強に関することが最も多く挙がりました。続いては「入試合格・進学」に関しての希望や決意で、中2~中3生が中心ですが、小学生でも散見されました。
●小中学生の 〈社会や世の中のこと〉では、「平和になってほしい」「戦争がなくなってほしい」という回答が突出して多くありました。また、「物価が下がってほしい」という回答の中には、お菓子やゲームが安くなってほしいという声もありました。
●高校生/大人の〈自分自身や身の回りのこと〉では「自分自身や家族の健康」、〈社会や世の中のこと〉では「物価安定・インフレ抑制」と、より生活に密着した切実な回答がみられました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131680-O5-Ns3WznN7】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131680-O6-1P5r1f19】
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