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商社では初の設立 3GeV 高輝度放射光施設ナノテラス活用


NAGASE×東北大学 Delivering next.共創研究所を開設 最新の評価技術を用いて、素材のユニークネスを探求

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202405150791-O3-1336EUhf

2024年5月15日

報道機関 各位

                                     国立大学法人東北大学
                                       長瀬産業株式会社 

 
商社では初の設立 3GeV 高輝度放射光施設ナノテラス活用 NAGASE×東北大学 Delivering next.共創研究所を開設 最新の評価技術を用いて、素材のユニークネスを探求

 
【発表のポイント】
 ● 国立大学法人東北大学と長瀬産業株式会社は、2024 年 6月 1 日に
 『NAGASE×東北大学 Delivering next.共創研究所』を開設します。
 ● 東北大学キャンパス内に建設された3GeV 高輝度放射光施設ナノテラスを活用し、
  NAGASEグループの素材や顧客であるケミカル、食品、半導体メーカーなどの素材評価を共創研究所の
  横断チームで実施することで、お客様の製品開発やものづくりの課題解決を支援します。

【概要】
 国立大学法人東北大学(宮城県仙台市、総長 冨永悌二、以下 東北大学)と長瀬産業株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:上島 宏之、以下 長瀬産業)は、2024 年 6 月1 日、東北大学青葉山新キャンパスに『NAGASE×東北大学 Delivering next.共創研究所』(以下 共創研究所)(注 1)を開設するにあたり、5月14日に締結式を行いました。
 「Delivering next.」はNAGASEグループのスローガンで、「next=次」なる社会や人類の課題解決に、グループを挙げて挑戦する決意を込めています。本共創研究所を通じて、世界最高水準の分析機能を有する放射光施設「NanoTerasu (ナノテラス)」 をハブとする産学連携による研究活動を推進することで、NAGASEグループならびにお客様の素材や製品の有する独自の付加価値「ユニークネス」を探求し、「ものづくりの課題を素材(マテリアル)で解決」し課題解決に取り組んでまいります。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202405150791-O2-y1kb18S8
左から:東北大学農学研究科長 北澤春樹、長瀬産業株式会社 代表取締役 兼 専務執行役員 池本眞也、
ナガセヴィータ株式会社 代表取締役社長 安場直樹

 
【詳細な説明】

設立の背景
 長瀬産業は、190年を超える化学専門商社としての一面を持つほか、グループ内に製造機能、研究開発機能を有しているユニークな企業グループとして知られています。グループの中核製造会社で食品原料等の開発・製造・販売を手掛けるナガセヴィータ株式会社(旧:株式会社林原)をはじめ、それぞれのグループ製造会社には固有の評価技術があり、これらの評価技術により素材や製品の特性を数値化し、差別化をすることで価値を生み出してきました。一方で、外部環境の変化に伴い多様化するお客様のニーズに応えていくためには、既存の評価技術に留まらず、様々な視点から素材の価値を明らかにし、新しい価値を見つけていくことが課題解決に繋がると考えています。
 2023 年 3月、長瀬産業は自社および顧客の製品・技術開発に活用することを目的として3GeV 高輝度放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」の有志連合に加入しました (注 2)。ナノテラスは、国内既存施設の約 100 倍の光源性能を持つ世界最高クラスの放射光施設で、ナノレベルでの物質の機能・性能を可視化することができる施設です。
 この取り組みを加速化させるため、分野・業界を超え、産学連携を通じ横断的な研究開発をスピーディに支援していく体制の構築のため、本共創研究所の設立に至りました。

今回の取り組み
 NAGASEグループの研究開発機能ならびにグループの製造業に点在していた固有の評価技術をタイムリーに共創研究所に集めることができる環境を作り、異なる「知」「経験」「ネットワーク」を融合し、東北大学と共創連携しながら、グループならびにお客様の素材や製品に「ユニークネス」を見つける研究開発活動を行います。
 具体的には、ナノテラスを活用することで、放射光が持つ様々な特徴(回折、透過、吸収など)の中から、NAGASEグループおよび顧客の素材に合った分析方法を検証・提案し、評価を行います。商社機能として培ってきたネットワークと、製造・研究開発機能として培ってきた技術・知見を活かし、多様な素材の新たな価値を見つけ出すことで、課題解決への貢献を目指します。

今後の展開
 共創研究所では、ナノテラスを起点として東北大学にある最新分析・評価装置、ならびにナレッジを有機的に活用し、より製品の訴求力を高めるデータを取得することで、製品や素材の価値を高めることが期待されます。また、商社機能として最も重要である「お客様との接点」においては、お客様との共創活動による課題解決に本共創研究所やナノテラスの活用といった強みを掛け合わせ、顧客接点の創出、増加、強化、複雑化、多層化、そして持続に寄与すると考えます。共創研究所の活動を通じて、素材の新たな価値を見つけ課題解決に結びつけることで、顧客接点におけるNAGASEの新しい「ユニークネス」の創出につながることを期待しています。

【共創研究所概要】
1. 名称
 「NAGASE×東北大学 Delivering next.共創研究所」

2. 活動内容
 マテリアルの価値を高め、モノづくりの課題をマテリアルで解決するための基盤研究を推進するとともに、共創活動を通じた人材育成を展開することにより、次世代の新しい価値創造を目指す。

3. 運営体制
 (1) 運営総括責任者
    神谷 哲 教授(長瀬産業株式会社)

 (2) 運営支援責任者
    原田 昌彦 教授(東北大学大学院農学研究科)

 (3) 参画教員
    小松 護 教授(長瀬産業株式会社)
    笹野 有未 准教授(長瀬産業株式会社)
    大塚 祐季 助教(ナガセヴィータ株式会社)
    仲川 清隆 教授(東北大学大学院農学研究科)
    金子 淳 准教授(東北大学大学院農学研究科)
    高山 裕貴 准教授 (東北大学大学院農学研究科/国際放射光スマート・イノベーションセンター )
    日髙 將文 助教(東北大学大学院農学研究科)

4. 設置場所
 東北大学青葉山新キャンパス 農学部・農学研究科
 農学系総合研究棟 S206室

5. 設置期間
 2024年6月1日~2027年5月31日

【用語説明】
注1. 共創研究所
大学内に企業との連携拠点を設けるとともに、大学の教員・知見・設備等に対する部局横断的なアクセスを可能とすることで、共同研究の企画・推進、人材育成、および大学発ベンチャーとの連携をはじめとする多様な連携活動を促進する制度。
東北大学 産学連携機構 WEB サイト(共創研究所)
https://www.rpip.tohoku.ac.jp/jp/information/kyoso_kenkyu

注2. 3GeV 高輝度放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」有志連合への加入
https://www.nagase.co.jp/assetfiles/uploads/20230605_GCD_01.pdf

 
【問い合わせ先】
東北大学産学連携機構 産学共創推進部
TEL:022-795-5275
Email: sangaku-suishin@grp.tohoku.ac.jp

東北大学大学院農学研究科
総務係
TEL: 022-757-4003
Email: agr-syom@grp.tohoku.ac.jp

長瀬産業株式会社 経営管理本部 
コーポレートリレーション部 PR課
TEL:080-8828-8676

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