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2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査


オークネット総合研究所×MMD研究所共同調査 



 情報流通支援サービスの株式会社オークネット(東京都港区、 代表取締役会長CEO:藤崎 清孝 代表取締役社長COO:藤崎 慎一郎 )が運営するオークネット総合研究所は、MMDLabo株式会社(東京都港区、代表取締役:吉本浩司)が運営するMMD研究所(https://mmdlabo.jp/)と共同で、2020年3月19日~3月20日に「2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」を実施いたしました。

 対象者は日本在住の15歳~69歳の男女1,013人とアメリカ在住15歳~69歳の男女1,119人です。今回は日米の比較以外にも日本に関しては過去調査からの変化をご覧いただけます。全2回の調査リリースを予定しており、第1弾は日米モバイル端末の利用状況を、第2弾は日米の意識の違いにフォーカスを当ててご報告いたします。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O2-2kDj74Y9

●日本の中古端末購入率6.1%、2019年より1.2ポイント増

●利用していた端末の処分理由、日本は「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」が63.6%で2019年より3.1ポイント増

●中古端末に期待することの上位、日本は「しっかり動作確認されている、きれいにクリーニングされている、バッテリーの消耗具合がわかる」、アメリカは「購入後すぐ使える、きれいにクリーニングされている、修理・修繕されている」と日米で差

●中古端末購入者の購入理由の上位、日米ともに「新品より価格が安い、SIMフリー端末が欲しかったから」

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O2-2kDj74Y9

●日本の中古端末購入率6.1%、2019年より1.2ポイント増

日本在住の15歳~69歳の男女(n=1,013)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,119)に対して、現在メイン利用している携帯電話端末を聞いたところ、日本のスマートフォン利用率は87.4%、アメリカのスマートフォン利用率は94.9%となり、その差は7.5ポイントとなった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O3-Y2U8cO4n

スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=980)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,092)に対して、現在利用している端末の購入・入手方法を聞いたところ、「新品の端末を購入した」という割合は、日本で91.0%、アメリカでは79.9%であった。中古端末(修理・整備された中古端末を含む)の購入割合は、日本は6.1%、アメリカは10.4%となった。また、日本の中古端末割合に関しては、2016年4月に行った調査の1.8%から4.3ポイントアップするという結果になった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O4-9sdhVGW6】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O5-6l23rb85



●利用していた端末の処分理由、日本は「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」が63.6%で2019年より3.1ポイント増

スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=980)に以前利用していた端末の処分方法について聞いたところ、「自宅保管」が最も多く60.0%、「キャリアの下取り」が20.7%、「中古買取店へ売却」が5.6%となった。2019年3月の同様の調査と比較すると、「キャリアの下取り」は1.6ポイント増、「廃棄業者で処分した」が1.0ポイント増となった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O6-1R2C96K8

同様の質問をアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,092)に対して行ったところ、「自宅保管」が最も多く47.7%、次いで「キャリアの下取り」が19.0%、「家族・友人に譲った」が11.6%と日本より多く9.6ポイントの差があった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O7-3SqUIlX7

続いて、以前利用していた携帯電話・スマートフォン端末を売却したと回答した日本の男女(n=269)とアメリカ在住の男女(n=276)に端末の処分理由について「処分した際に得られる金額が高いから」「処分が簡単だから」「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」の3つの理由があてはまるかを5段階にわけて聞いたところ、あてはまる、ややあてはまるを合わせると、日本では「処分した際に得られる金額が高いから」が58.7%、アメリカは41.3%となり、「処分が簡単だから」は日本では75.5%、アメリカでは71.7%、「きちんとデータが消去されて安心だと思ったから」は日本では63.6%、アメリカでは77.2%となった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O8-2fwWIrvl



●中古端末に期待することの上位、日本は「しっかり動作確認されている、きれいにクリーニングされている、バッテリーの消耗具合がわかる」、アメリカは「購入後すぐ使える、きれいにクリーニングされている、修理・修繕されている」と日米で差

日本在住の15歳~69歳の男女(n=1,013)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,119)に、スマートフォン・携帯電話の中古端末に期待することを聞いたところ、日本で最も多い回答は「しっかり動作確認されている」が30.4%と最も多く、次いで「きれいにクリーニングされている」が24.9%、「バッテリーの消耗具合がわかる」が21.6%となった。

アメリカで最も多かった回答は「購入後すぐ使える」が40.4%と最も多く、次いで「きれいにクリーニングされている」が36.5%、「修理・修繕されている」が29.2%となった。

「中古端末に期待することはない」という回答は日本では25.9%、アメリカでは6.3%となり日米での中古に対する期待度は19.6ポイント差あることがわかった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O9-N862S7gX



●中古端末購入者の購入理由の上位、日米ともに「新品より価格が安い、SIMフリー端末が欲しかったから」

中古端末を購入したと回答した日本在住の15歳~69歳の男女(n=60)に中古端末を購入した理由を聞いたところ、日本では「新品より価格が安いから」が33.3%と最も多く、次いで「SIMフリー端末が欲しかったから」が13.3%、となり、2019年3月の同様の調査と比較すると「SIMフリー端末が欲しかったから」が5.1%から13.3%と8.2ポイント増えていることがわかった。





【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O10-2nPA64vr

一方、同様の質問をアメリカ在住の男女(n=114)に対して行ったところ、アメリカでは「新品より価格が安いから」が27.2%と最も多く、次いで「SIMフリー端末が欲しかったから」が14.0%、「格安SIMでキャリアの最新端末を使いたいから」が11.4%となり日米で中古端末購入に対する理由が異なることがわかった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O11-fcZ220DU



※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。

※回答者の属性は会員登録後に無料レポートよりご確認いただけます。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O12-A1ex56oN

「分離プラン義務化は今後の中古端末流通活性化に寄与していく」

モバイル研究家 木暮 祐一



 世界のあらゆる国々に普及を果たしたスマホは、当然のことながらその国の経済状況や通信事業をめぐるビジネス環境に違いによって、国ごとに市場動向は大きく異なっている。そうした中で、日米は通信事業のスタイルが非常に類似しており、その差異を見ていくとビジネス上のヒントが多い。中古端末市場の日米比較を見ていくと、わが国では依然として新品端末の購入意向が高く、中古端末の購入意向は低い状況にある。言い換えれば、わが国の中古市場は米国並みに拡大できるチャンスを秘めている。

 とくに、わが国では昨年10月から施行された、いわゆる「分離プランの義務化」が盛り込まれた改正電気通信事業法によって、新品端末の販売環境は世界に足並みを揃えることになった。すなわち新品端末の購入時に大きな値引きが禁止されたこにより、端末価格は世界と足並みを揃えることになった。

 今回のアンケート調査の結果に沿って考察していきたい。まず端末を手放す側の視点から見てみると、通信キャリアの下取りサービスの利用者は20.7%(昨年比+1.6ポイント)、買取店での買取が5.6%(昨年比-1.8ポイント)と推移している一方で、60.0%のユーザーが依然として端末を自宅保管したままにしている(昨年比-0.8ポイント)。依然としてまだ大半のユーザーが使用後も端末を手放すことなく自宅に保管している状況にある。

 分離プランの義務化によって新品端末の値引きが少なくなっているが、これは今後中古端末価格の相場も上昇していくと考えられている。同時に、端末買取価格も引き上げられていくだろう。

 ユーザーは昨秋までは通信事業者の販売施策により新品端末を安価に購入できる環境があったため、多くのユーザーは中古端末に関心を持っていなかったであろうし、使用していた端末が従来よりもよい条件で高価買取してもらえる環境が整いつつあることもまだまだ認知していないと考える。

 日本のユーザーはスマホを大切に使う傾向があり、スマホのケースやカバー、保護フィルムなどを積極的に活用し端末を保護している。こうした中古端末の品質の高さは、世界のユーザーからも高く評価されているほどである。丁寧に扱われた端末は買取時の査定でも好条件となり、使用済みとなった端末を自宅に眠らせておくよりも上手に手放したほうが良いと考えるユーザーは今後増えていくであろう。

 一方、端末を購入する側の観点から見ていくと、徐々にではあるが中古端末を購入するユーザーが増えてきている。とはいえ、新品端末91.0%(昨年比-2.1ポイント)に対して、中古端末は6.1%(昨年比1.2ポイント)に過ぎない。中古端末に期待することとして、「しっかり動作確認されている」「きれいにクリーニングされている」「バッテリーの消耗具合がわかる」が上位にランキングされている。

 大手事業者で流通・販売されている中古端末はデータ消去や端末の点検整備、クリーニングなどが徹底され、安心して購入できる商品になっている。分離プラン義務化に合わせて、業界団体のリユースモバイル・ジャパンが関係省庁とも連携し中古端末取扱いに係るガイドラインを策定し、また事業者の認証を行うなどして中古端末流通の健全化に向けて動いている。わが国においてもユーザーが安心して端末を買取に出せ、中古端末を購入できる環境が整ってきている。こうした実情がより多くのユーザーに認知されていくことで、わが国における中古端末流通はさらに活性化していくものと考えている。【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O13-LBaae79N

調査概要

【第1弾】2020年日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査

・ 調査期間:2020年3月19日~3月20日

・ 調査方法:インターネット調査

・ 設問数 :25問(今回調査した全2回分の設問)

<日本>

・ 有効回答:1,013人

・ 日本調査対象:15歳から69歳の男女

<アメリカ>

・ 本調査有効回答:1,119人

・ 本調査対象:15歳から69歳の男女



今回調査した全2回分の設問項目

Q1 あなたがメインで使っている携帯端末をひとつだけ教えてください。

Q2 前問で回答した携帯電話で契約している通信会社を教えて下さい。

Q3 あなたが以前利用していた携帯電話・スマートフォン端末はどうしましたか。

Q4 携帯電話・スマートフォン端末の処分方法を選んだ理由について、5段階で教えて下さい。

Q5 下取りや売却をせず、そのまま持っている理由としてあなたの考えにあてはまるものを全て選んで下さい。

Q6 あなたは次回携帯電話購入の際に、「下取りサービス(下取りプログラム)」を利用したいと思いますか。

Q7 あなたが下取りサービスを利用する際に期待することを、5段階で教えて下さい。

Q8 あなたが現在利用している端末の購入・入手方法を教えて下さい。

Q9 あなたが現在利用しているスマートフォンや携帯電話を購入した理由を最大3つまで教えてください。

Q10 あなたが次回スマートフォンや携帯電話を購入するとしたら、下記のどの端末が検討できますか?

Q11 あなたがスマートフォンや携帯電話の中古端末に期待することを3つまで教えて下さい。

Q12 あなたの抱く中古端末のイメージとしてあてはまるものを3つまで選んでください。

Q13 あなたが利用している携帯電話の平均的な月額費用を教えて下さい。

Q14 あなたが前問で回答した、携帯電話の月額料金は利用頻度に対して見合っていると思いますか。

Q15 あなたはSIMフリー端末を知っていますか?

Q16 あなたの携帯電話で故障や不具合が発生したことはありますか。

Q17 前問で回答した故障・不具合が起こった際、あなたは修理に出しましたか。また、どこに修理に出しましたか?

Q18 前問で回答した修理にはいくらぐらいかかりましたか。最も近い金額をお答えください。

Q19 修理に出さなかった理由を最大3つまで教えて下さい。

Q20 あなたが携帯電話を修理に出した際、不満やトラブルはありましたか。最大3つまで教えて下さい。

Q21 現在あなたがメインでお使いの携帯電話・スマートフォンは、補償サービスに加入していますか?

Q22 前問で中古端末を購入したと回答した人に質問です。中古端末を購入した理由は何ですか?

Q23 中古端末を購入する際に重視した点は何ですか?

Q24 中古端末を購入する際に妥協した点は何ですか?

Q25 中古で購入した機種名を教えてください。



データは以下のページにてダウンロード可能です

※無料の会員登録が必要になります

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1863.html



【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O14-9j0LaBm9

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202005210098-O15-6x6ecwVM】 

オークネット総合研究所 デジタルプロダクツ分野フェロー 木暮祐一氏

(モバイル研究家・青森公立大学経営経済学部准教授)

<プロフィール>

1967年、東京都生まれ。黎明期からの携帯電話業界動向をウォッチし、2000年に(株)アスキーにて携帯電話情報サイト『携帯24』を立ち上げ同Web編集長。コンテンツ業界を経て2004年独立。2007年、「携帯電話の遠隔医療応用に関する研究」に携わり徳島大学大学院工学研究科を修了、博士(工学)。2013年、青森公立大学准教授。スマートフォンの医療・ヘルスケア分野への応用をはじめ、ICTの地域社会での活用に関わる研究に従事。モバイル学会理事/副会長、ITヘルスケア学会理事。近著に『メディア技術史』(共著、北樹出版)など。1000台を超えるケータイのコレクションも保有している。



<オークネット総合研究所 概要>

当総合研究所は、1985年に世界初の中古車TVオークション事業をスタートし、以来30年にわたりオークションを主軸とした情報流通サービスを提供するオークネットグループが運営。これまで培った実績とネットワークを活用し、専門性、信頼性の高い情報を発信することで、更なる業界発展に寄与することを目指しています。  

理事長:佐藤 俊司  U R L:https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/



<株式会社オークネット 会社概要>

■社名:株式会社オークネット

■本社:東京都港区北青山二丁目5番8号 青山OMスクエア

■代表者:代表取締役会長CEO 藤崎 清孝、代表取締役社長COO 藤崎 慎一郎

■創業年月日:1985年6月29日

■資本金:1,729百万円 (2019年12月31日現在)

■連結売上高:19,672百万円(2019年12月期)

■連結従業員数:664名 (2019年12月31日現在)

■株式:東証第一部(証券コード:3964)



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