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「読めるけど、書けない」状況、顕著に(「漢検」設問項目別正答率)


2016年6月28日



公益財団法人 日本漢字能力検定協会



「漢検」設問項目別正答率

「読めるけど、書けない」状況、顕著に

四字熟語や対義語・類義語でも同様の傾向



公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事 理事長:久保浩史)は、平成28年7月1日(金)より、年間200万人以上が受検する技能検定「日本漢字能力検定(以下、漢検)」の平成28年度第2回申込受付を開始するにあたり、過去同回の「漢検」の正答率(※1)を、設問項目(※2)ごとに調査しました。

すべての常用漢字(※3)を理解し、文章の中で適切に使えるレベルである2級の設問項目別正答率を確認したところ、いずれの年度も「読み」に対して「書き取り」の正答率が20ポイント近く低いことがわかりました。

※1:平成25年度、平成26年度、平成27年度における、第2回公開会場で実施された「漢検」の問題。

※2:算出対象とした年度の「漢検」2級の問題は、「読み」「部首」「熟語の構成」「四字熟語(書き取り)、四字熟語(意味)」「対義語・類義語」「同音・同訓異字」「誤字訂正」「漢字と送りがな」「書き取り」の9設問。

※3:「常用漢字表」(平成22年11月30日付内閣告示)に示された2,136字。



≪過去3年間の第2回公開会場で実施された「漢検」2級の受検者数と設問項目別正答率≫

■受検者数

・14,330人(H27)、13,335人(H26)、13,965人(H25)

■設問項目別正答率

・読み:84.3%(H27)、86.7%(H26)、85.4%(H25)

・四字熟語(意味):70.3%(H27)、82.9%(H26)、73.2%(H25)

・熟語の構成:69.3%(H27)、69.5%(H26)、70.5%(H25)

・同音・同訓異字 :69.1%(H27)、69.1%(H26)、67.8%(H25)

・部首:68.2%(H27)、66.8%(H26)、66.9%(H25)

・漢字と送りがな :67.0%(H27)、67.2%(H26)、64.4%(H25)

・書き取り:66.1%(H27)、70.1%(H26)、65.4%(H25)

・対義語・類義語:60.5%(H27)、57.3%(H26)、63.3%(H25)

・誤字訂正:59.8%(H27)、66.3%(H26)、58.8%(H25)

・四字熟語(書き取り):43.9%(H27)、49.1%(H26)、51.5%(H25)

*正答率は小数点第2位を四捨五入。

*()内は年度。Hは平成。

*出題内容と審査基準については、http://www.kanken.or.jp/kanken/outline/degree.htmlを参照。



パソコンやスマートフォンなどの普及に伴い、漢字を手書きする場面が少なくなっている昨今、「読めるけど書けない」という状況が「漢検」の正答率からもうかがえる結果となりました。

あわせて、「書き取り」の応用問題である「四字熟語(書き取り)」や「誤字訂正」、「対義語・類義語」の正答率も低くなっています。

単に漢字一字一字を書けないという事象にとどまらず、四字熟語や対義語・類義語といった幅広く語彙を使いこなす力が求められる分野にも影響が出ています。



「読めるけど書けない」を「読めて書ける」ようにするために「漢検」はうってつけのツールです。

次回の「漢検」は11月6日(日)に行われます。申込期間は7月1日(金)から10月6日(木)で、全国47都道府県、約180の公開会場でご受検いただけます。



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