土に触れる機会が減りつつある都会の子どもたち。
もちろん大人でも同じように、久しく土に触っていないなんて人も多いのではないでしょうか。
「土いじりは好きだけど、場所も機会もない」
「野菜を育ててみたいけど、スペースがない」
そんな人にオススメなのがシェア畑。ここでは今注目されている都心に近いシェア畑をご紹介します。
株式会社アグリメディアが運営するシェア畑
こちらのシェア畑では化学農薬は一切使っていないとのこと。
肥料も牛糞、鶏糞たい肥や油かす等の自然由来の有機質肥料のみを使用しています。
小さなお子さんにも安心して食べさせてあげることができる野菜が作れます。
サポート体制
・ シェア畑には週に4回以上栽培経験豊富な菜園アドバイザーが勤務。分からないことは何でも聞ける心強いサポート体制です。
・ 実際の作業工程を実演してもらえる講習会を定期的に開催。
・ 入会時に栽培テキストが配布され、その後も栽培資料を掲示板に掲示します。
・ 季節ごとのイベントを開催。
利用者同士の交流や菜園アドバイザーとのコミュニケーションの場として人気があります。
用意してもらえるもの
・ 種や苗
・ 肥料
・ 農具(鍬、スコップ、鎌、剪定ばさみ、バケツなど)
・ 資材(支柱、防虫ネット、ビニールシート、段ボールなど)
・ 水道や井戸、簡易トイレの設置
・ 休憩スペースを確保している農園もあります
畑の広さはどれくらい?
農園によって違いはあるものの、概ね1区画6~13㎡程度、畳でいうと4~8畳ほどの大きさになります。
10㎡の場合、およそミニトマト160個、きゅうり100本、ナス100個、ピーマン60個、人参50本、枝豆600さや等が収穫できます(天候や諸条件にもよる)。
どんな野菜を作ることが出来るの?
春、夏
ミニトマト、きゅうり、ナス、ピーマン、オクラ、枝豆、カブ、とうもろこし等
秋、冬
白菜、キャベツ、ブロッコリー、大根、玉ねぎ、さつまいも、ルッコラ等
年間で15~20種類の野菜作りが楽しめます。
農園に通う頻度はどれくらい?
殆どのものは用意されているため、持参するのは長靴やタオルなどだけで済みますが、楽とは言っても相手は生き物。
どんな生き物でも育てるのは結構大変で、大なり小なり手間もかかります。
シェア畑では雑草を抜いたり虫を除去したりするために、週に1回来園するのを推奨しています。
畑の土は地下に保水しているため、根はそれに向けてどんどん伸びます。
プランターで育てる場合よりも水やりの手間が少ないと言われているので、真夏の一時期を除けば週1回の来園でも大丈夫なのです。
週に1回の来園も難しいという場合は「お世話付きの区画」や、単発オプションの「栽培代行サービス」もあるので、菜園アドバイザーに相談してみるといいでしょう。
全国に60か所、続々と開園しているシェア畑。
そのシェア畑を行なう関東と関西の一部の農園とその料金を見ていきましょう(税抜き・月当たりの料金です)。
関東
江戸川小岩ファーム
【入会金】1万円
6㎡: 7,963円~
8㎡: 8,334円~
中央・総武線小岩駅からバスで15分、都営新宿線篠崎駅からバスで13分。
水道、トイレ、休憩スペース、駐車場、自転車置き場完備。
二子玉川体験農園
【入会金】1万円
6㎡: 8,888円
東急田園都市線二子玉川駅からバスで12分、小田急線狛江駅からバスで10分。
水道、トイレ、休憩スペース、自転車置き場完備。
駐車場はありませんので、近隣のパーキングをご利用下さい。
稲城長沼あおぞら農園
【入会金】1万円
6㎡: 7,715円
8㎡: 8,667円
JR南武線稲城長沼駅から徒歩8分、JR南武線矢野口駅から徒歩18分。
水道、トイレ、休憩スペース、駐車場、自転車置き場完備。
関西
「シェア畑 八尾久宝寺」
【入会金】1万円
6㎡: 7,500円~
JR久宝寺駅から徒歩6分というアクセスの良さ。
水道、トイレ、休憩スペース、駐車場、自転車置き場完備。
「シェア畑 明石」
【入会金】1万円
8㎡: 7,871円~
西明石駅からバスで11分、明石駅からバスで15分程度。
水道、トイレ、休憩スペース、駐車場、自転車置き場完備。
株式会社アグリメディアではこのほかにも、
・ 収穫体験、動物とのふれあい、バーべキューなどができるアグリパーク伊勢原の運営
・ 農業体験、バーベキュー、日帰り温泉入浴、田んぼや果樹園のオーナーになれる会員制の「里山シェア」
・ 農業を学びたい人と人手不足の農家をつなぐ「ファームヘルプ」
などの事業を行なっています。詳細につぃてはHPを御覧下さい。
まちなか菜園~東邦レオ株式会社
そんな人のニーズに応えるため、「都心に自分の畑を持てるように」という発想から生まれた「まちなか菜園」。
ちょっとビックリするような場所に開園されています。
soradofarmニュウマン
新宿駅の新南口に2016年春にオープンした複合施設「NEWoMan SHINJYUKU」。
このビルの屋上に菜園があるのです。
2017年度の利用期間は2017年4月1日~2018年1月31日(次年度継続利用不可)。
開園時間は
10~1月 8:00~16:00
休業日は2017年2月1日~3月31日、NEWoMan休業日、年末年始となっています。
【登録費】5,400円/人(3㎡、4㎡は上限5名まで、7,5㎡は10名まで登録可能)
小学生以下のお子さんは登録費無料
【利用料金】
4㎡ …15万1,200円
7,5㎡…19万4,400円
【利用料金に含まれるもの】
・ 種苗(年2回約50種類から栽培可能な量の種苗を提供)
・ 菜園道具
・ 基本資材(肥料・薬剤・支柱・ネット等)
・ 水やり・土の補充などの基本サービス
申し込みは先着順となっているため、全区画が埋まり次第終了となります。
東京にはこのsoradofarmニュウマンのほかに、3か所の菜園が開園しています。
・ソラドファーム セレオ八王子
・ソラドファーム 恵比寿
・ソラドファーム ルミネ(荻窪)
※2017年2月末現在、八王子と恵比寿の菜園は2017年度の募集が終了しています。
「まちなか菜園」の2017年春夏の入荷予定の種苗は、
などとなっています。
「まちなか菜園」は東京都以外でも群馬県、千葉県、埼玉県、愛知県、奈良県、大阪府にもありますのでHPで御確認下さい。
東京都の市民農園、貸し農園、レンタルファームについては、このサイトからも検索できます。
農業体験にチャレンジしてみませんか?
時間をかけて自分で育てて、収穫も経験し、更にその獲れたて野菜が食卓に並ぶことを想像してみるだけでも、何だかワクワクしますよね。
子どもだけでなく大人も自然の有難みや、育てることの大変さ、そして収穫した時の達成感などを味わうことができる素敵な体験です。
種苗や農具、資材などが用意されている農園であれば、そんなに構えることなく気軽に立ち寄れますよね。
アナタも是非この春から「農業体験」してみませんか?(執筆者:藤 なつき)