
先週は、米中の貿易摩擦への警戒感から下げて始まった日経平均株価ですが、その後は値幅の小さ目なコマが連続して出現し、目立った動きのないまま横ばいで週末入りしています。しかし、週末発表された米雇用統計が市場予想よりも良かった為、米株価は上昇し、為替相場でドル円は一気に円安に向って145円台をつけ、144円後半を推移して週末入りしています。このことから、日経平均株価も上を目指していける体制が整った格好となっています。
それでは、チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、下向きで推移しています。
25日線は、上向きで推移し、ローソク足を下支えして週末入りしています。
75日線は、下向きで推移しています。
並び順は、 5日75日25日で上昇トレンドのはじまりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、下向きから若干上向きに変化し、3万7874円処を推移しています。
トレンドライン
5月13日と5月29日の高値を結んだラインが意識される高値のラインとなり、5月22日6月2日6月6日の安値を結んだ下値切り上げ型のラインは下への意識されるラインで、このラインが三角持ち合いを形成中で、この三角持ち合いは、70%の確率で上に抜けてくる可能性がある三角持ち合いです。これを抜ける3万8500円処が上値として意識され、下は5月22日23日の窓、その下が5月1日2日の窓、その下は4月24日25日の窓が意識されるところです。
一目均衡表
今週末に雲のねじれがある為、ここが転換となる可能性があり注意が必要です。しっかり確認していきましょう。このままの価格帯での推移だと、基準線も転換線も横ばいとなる為、上昇トレンドキープとなりますが、どうでしょうか。遅行線は5営業日後に日々線とぶつかる位置の為、雲のねじれと日柄が重なり、今週末は転換となる可能性が大きくなっています。遅行線の動きにも注意していきましょう。
ボリンジャーバンド
全てのバンドがきれいにTPラインに向かって収縮しています。とても収縮しているので、これはどちらかに放れるのを待ち、どちらかに放れたほうに大きく動く気配です。収縮後にバンドが開くと、バンドウォークになる可能性が高いので、しっかり確認しましょう。
スローストキャスト
買われすぎゾーンと売られすぎゾーンの間を行ったり来たりしていて、どっちつかずの位置を推移しています。このまま売られすぎゾーンまで到達するのか、それとも強さを見せて買われすぎゾーンへ向かうのか、今週には結果がでそうです。
MACD
0ライン近辺で横ばい、しっかり横ばい示唆しています。ヒストグラムも大きく反応することはなく、引き続き横ばいとなっていますが、この先大きく動くタイミングが上なのか下なのか意識していきたいです。
次回の満月は6月11日、新月は6月25日です。
総合的には、パラボリックは好転中で3万7200円処を推移していて、この価格帯を割ってこなければ、上昇となります。下が3万6855円で上が3万8454円のBOXということも意識して、どちらかに放れたら、その方向へ大きく動く可能性のある一週間ということで、日々確認しながら相場と向き合っていきましょう。
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