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優待株は配当金が少ない銘柄だとNISAには不向きと言われますが「3%以上」あり、「連続増配株や累進配当株」であればNISAでも保有できそうです。
筆者が注目する2月権利の銘柄と、注意点を紹介します。
※最低購入価格・配当利回りは2025年1月27日終値
DCMホールディングス <3050>
筆者が注目するのは、ホームセンターを運営するDCMホールディングス(株価1,428円、最低購入金額14万2,800円)で配当利回りは3.08%です。
※特定の金融商品の売買の推奨を目的としたものではありません。
※購入手数料は含まれていません。
注目理由1:「連続増配株」だから
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株主還元 | 株主・投資家情報 | 企業・IR・ESG・採用 | 積水ハウス
DCMホールディングスは「連続増配株」で、2018年2月期(26円)から比較すると、2025年2月期にもらえる配当金(44円)は約1.7倍になっています。
こういった連続増配株は、今後も同じように増配していくなら株を保有していれば自然と配当金が“増えていく”ため、中長期保有しやすいです。
1株あたりの配当金を見ると
2018年…26円
2019年…27円
2020年…28円
2021年…32円
2022年…33円
2023年…40円
2024年…42円
2025年…44円
現在は3.08%の配当利回りで、今後「増配が続けば」配当利回りは上がっていくと予想できます。
注目理由2:もらえる株主優待券が「増える」
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DCMホールディングスの株主優待でもらえる株主優待券は継続保有で「増え」ます。
100株…3年未満は500円、3年以上で2,000円
500株…3年未満1,000円、3年以上3,000円
1,000株…3年未満2,000円、3年以上5,000円
100株保有した場合、3年未満は500円分ですが、同じ株主番号で「2月末日および8月31日現在の株主名簿に7回以上連続で記録」された場合、2,000円分の株主買い物優待券がもらえます。
筆者の場合は売らずにホールド、結果は…?
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筆者はDCMホールディングスの株を1,102.95円で購入しています。
現在、含み益は3万2,505円あります。また、3年修行を終え、株主優待は2,000円分の優待券がもらえるようになっています。
買い値(1,102.95円)で計算すると…
100株で4,400円の年間配当金が受け取れ、2,000円の優待券がもらえるため、配当+優待利回りは5.8%です。
配当金の減額や株主優待の廃止などがない場合、5.8%分の配当と優待がもらえる金融商品というわけです。
そして増配により、5.8%よりも高い配当+優待利回りになる可能性もあります。
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DCMホールディングス(株)【3050】:株価チャート - Yahoo!ファイナンス
チャートを見ると不安要素もあります。
2024年9月30日に1,607円をつけてからは株価が下がっているため、必ずしも株価が「右肩上がり」ではないわけです。
営業利益などが下がれば、今後、株価が下がるかもしれません。
2月の注目銘柄:エスフーズ <2292>
「こてっちゃん」が主力商品の肉加工メーカー。連続増配年数は9期。
株主優待は100株で自社グループ商品を優待価格で販売(2月、8月)。
500株で3,000円相当の自社グループ製品、2,000株で1万円相当の国産牛肉、国産豚肉(2月のみ)。
権利月は2月8月。株価は2,542円、配当利回りは3.5%。
2月の注目銘柄:ワキタ <8125>
大阪に本社がある機械商社で、土木建設機械の販売やレンタルを行う。
年間配当は、2021年2月期に30円、2022年2月期には33円、2023年2月期には38円、2024年2月期には62円と推移。
株主優待はホテルコルディア利用券で、100株1万円、300株3万円。
株価は1,825円、配当利回り3.84%。
2月の注目銘柄:リテールパートナーズ <8167>
山口県を本社とする食品スーパー。2025年2月の予想配当は年間38円で、これは2015年2月期の14円と比較すると3倍以上の額。
1月14日に発表した営業利益は45億2700万円(5.9%減)、経常利益54億3200万円(1.4%減)で、株価が下がっているのが気になる点。
権利月は2月のほか8月も。100株では買い物優待券100円×10枚のほか、JCBギフトカード1,000円も選べる。また、3年以上継続保有、1,000株以上の人にはJCBギフトカードを追加進呈。
株価は1,264円、配当利回り3.01%。
バロックジャパンリミテッド <3548>は高配当銘柄だが…
筆者が保有する銘柄として、バロックジャパンリミテッドもあります。
チャートを見ても右肩上がりではなく、初心者には難しい気もしています。
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(株)バロックジャパンリミテッド【3548】:株価チャート - Yahoo!ファイナンス
チャートを見ると、実際、2023年7月に買った人は含み損です。
配当金の額を見ると、2025年2月期は38円、2024年2月期、2023年2月期も38円と減配はしていませんが、配当が増えてはいません。
このことから、今後も「増えていかない」のではと推測できます。
筆者のバロックジャパンリミテッドでの戦略
では、なぜ筆者がバロックジャパンリミテッドの株を保有しているかというと、100株だとクーポン券2,000円が年2回(合計4,000円分)もらえ、配当利回りは4.82%(年間38円)と高いです。
100株保有すると年間で7,800円の優待+配当利回りで株価が789円ですから、約11年間保有すれば優待+配当利回りが上回るのです。
この株でいえば、「元とれ」になるまでに何年かかるかを考えています。
もし途中で株主優待が廃止になって買った株価よりも安く売ったとしても、それまで受け取っていた株主優待や配当金を計算してプラスであればOKとの判断です。
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株主優待券は、「SHEL’TTER WEBSTORE(シェルター ウェブストア)」でニューバランスのスニーカーを買うために使ったこともあり、買うと高い靴を株主優待でまかなえたのは、節約に大きく役立てられたと思いました。
優待族は配当金にも注目!キーワードは「連続増配株」
株主優待をもらいながら生活費を抑える節約生活をしている筆者ですが、NISA2年目では、特に「高配当株」や「連続増配株」にも注目しています。
長く保有するほど配当金が増える「連続増配株」は中長期保有にぴったりで、ポートフォリオに加えると安心して運用できる気がします。
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