先週は、ナスダックやS&P500が最高値更新し、強さを見せた1週間でしたが、ダウは右肩上がりのBOXの上限に達してからはBOX下限に向かって連日陰線で下げています。
米主要3指数が上値は重くなる中、日経平均株価も4万円に触れた割には陰線が多く、上値が重い展開が続いています。
これを打破できるのか、日銀政策決定会合の結果次第でしょう。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きで推移しています。
25日線は、上下繰り返しながら横ばいの動きをしています。
75日線は、上向きに推移しています。
並び順は、5日25日75日で上昇トレンドとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万8700円処を推移しています。
トレンドライン
BOX上限の3万9900円処に到達し、上値が重くなっています。この9月20日からのBOXは上が3万9900円処で、下が3万7700円処です。
直近では12月11日と12日に開けた窓が、13日にわずかに埋めきらず宵の明星の形となっています。
BOX上限で、更に天井のシグナルとなっていますがどうなるでしょうか。
一目均衡表
転換線が基準線を大きく上抜け、上昇トレンドとなっています。
木曜日には三役好転となりましたが、金曜日には遅行線が下向きに変化して週末入りしています。
遅行線が日々線より上に抜けてくると上値が軽くなってきます。
1月9日と1月17日に雲のねじれがありますので、年明けの相場にも注意が必要です。
ボリンジャーバンド
きれいに波打ちしながらバンドは推移し、BOXトレンドを示唆しています。
木曜日に+2σ到達で、ここで一旦天井とし、-1σまでの下落があるのか、それとも+2σからの強さを見せるのか確認していきましょう。
スローストキャスト
買われすぎゾーン到達から横ばいで推移しています。
ここから売られすぎゾーンへと下降していくのか、それとも上へ張り付く強さを見せるのか楽しみです。
MACD
0ラインの上を推移していて、上昇トレンドとなっています。
強気のシグナルがでていましたが、金曜日に若干ヒストグラムが弱さを見せての週末入りです。
次回、満月は12月15日、新月は12月31日です。
総合判断
パラボリックは強さをみせていますし、移動平均線の並びも、MACDも強気のシグナルとなっています。
1週間を通して陰線勝ちだったこともあり、上値が重い展開が続いています。
ここから年末に向けて4万2000円処までの上昇があるのか、それとも引き続きBOXトレンド継続なのか、残すところ今年もわずかとなってきました。
米国の利下げ、そして日銀政策決定会合で日本は利上げとなるのか、注目されるところです。
利上げは無しの現状維持だとして株価が上昇したとしても、先延ばしにしたとのことから大きな上昇は見込めません。
利上げとなれば、上昇するにしても勢いは小さく、逆に下降となった場合にはBOX下限を割ってくることも考えられ、為替と日銀政策決定会合に注目な1週間です。
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