一般的に節約といえば、つらく、苦しいものというイメージがあります。
できる限り少ない費用でやりくりしようとするのですから、我慢するのが当たり前となってしまいますが、それでは楽しくはないですよね。
家計管理を苦しいものにしないために、年間140万円貯金している筆者が心がけていることを紹介します。
一番大事なマインド 人とは比べない
家計は、たとえ同じ年収の方であっても同じというわけにはいきません。
家族構成や趣味嗜好が違うのですから当然なのですが、隣の芝生は青く見えるものなのです。他人と比較するときは、気分が落ち込む一つのサインかもしれません。
そんな時は、ほかの人ではなく、自分の一番悪い時と比較してください。最悪の時期と比べるのが、ポイントです。「赤字続きが黒字になった!」「今月は1万円だけど貯金できた」と成功体験が見つかれば、こっちのもの。次なるステップに進む意欲が湧きます。
1人会議ノートを作る
ここ数年、わが家の家計に多大な貢献をしてくれているのが、この「1人会議ノート」です。ノートがなければ、広告の裏でも紙の切れ端でも、何でも構いません。
お金のことは他人には相談しにくいものですが、1人であれこれ考えているとどうしても、客観的に考えるのが難しくなり、ひとつの考えに固執してしまいます。
そんな時こそ、1人会議ノートの出番です。お金に関すること何でも、書いてください。
「どうしようもなく不安」であれば「いつ必要になるお金が不安?」なのか、「いくら必要か」から、月々の貯金計画をたてれば、明確な目標設定につながります。ボイスメモやスマホのメモを使う方法もありますが、個人の感覚ですが、書くという動作が加わると、整理しやすく、多方面から考えが浮かびやすいです。
1人暮らしの方に特におすすめではありますが、相談するパートナーがいる方でも、プレゼン前に1人会議ノートで作戦を練っておけば、話がスムーズに進みやすくなるでしょう。
情報のアップデートこそ、節約の要! 最新の得意分野を見つける
節約ネタはテレビなどでも報道されることが多く、やり方もさまざま、日々更新されていきます。
オトクが力説されるものは、得手不得手にかかわらず、情報を収集し、ご自身を常にアップデートしていくことが大切です。中には、メリットがあることは十分理解しても、苦手意識が消えないこともあると思います。不得意なことはやっていても落ち着きません。避けた方が無難です。
たとえば投資が苦手であれば、このところ多くの金融機関で金利が上昇しています。
あおぞら銀行BANKは普通預金でも年利0.2%、定期預金になると5年ものでは2024年10月現在、0.65%です。しかも預金保険制度の対象商品ですので、金融機関に万が一のことがあっても、一般預金等(利息のつく普通預金、定期預金、定期積金、元本補てん契約のある金銭信託など)は、1金融機関ごとに合算して、預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
何に不安を感じ、何が苦手かを理解し、得意な節約分野を伸ばしましょう。
本当に必要なもの?見極め対策を練る
極端なことをいえば、お金を使わなければ貯金は貯まります。本当に苦しくなると、お金を使うことこそ諸悪の根源と考えることもあるかもしれません。ですが、生きていくためにはお金は使わなくてはなりません。
まずは、欲しいものは本当に必要なのかを考えてください。欲しいではなく、必要かどうかを。必須であれば、購入場所、支払い方法、支払日を細かく検討しましょう。
必要ではないけれど、欲しいと強く願うものもあるでしょう。一方で、教育費や医療費など、絶対欠かせない支払いがある時期もありますよね。長い人生、そんなときもありますが、悲観するのではなく、買えるようになる今後を見据え計画しましょう。
先を予測し、備える
家計管理に役立つのは、先を見通した予算設定です。枠内で暮らすことで、未来計画が実現しやすくなります。
ただこの予算設定は、どうしても良い方向で設定しがちです。人生には何があるかわかりません。悪い時を想像しておくと、万が一に慌てなくてすみます。
悪い時とは、
突然の給与カットや離職
住居の修繕、大型家電の買い替え
病気
子どもの進路変更
などがあると思います。
以上のようなことが襲ってきたとき、どのくらい必要か、貯金の残高はどうなるか、など大まかな金額を検討し備えておきましょう。
それぞれに合う方法で、お金の不安を和らげよう
体験から考えると、家計の不安の多くは「いくら必要なのかわからない」ことのように感じます。安心を確約することは難しいですが、不安に感じるたびに家計費と向き合い、現状を理解することでぼんやりした不明点がハッキリします。
お金は、私たちの暮らしに欠かすことができません。家計管理を苦しいものにしなくて済むように、ご自身に合う方法を見つけてください。