クレジットカードのPayPayカードはお使いでしょうか。
QRコード決済のPayPayをクレジット利用するために重要なカードですが、クレジットカード単体としてとらえても、還元率1.0%をはじめなかなか高性能です。
このたびPayPayカードが国際ブランドを変え複数持てることになりました。
おすすめの使いみちをご提案します。
PayPayカード複数持ち解禁
PayPayカードは、グレードが2種類(ゴールドとスタンダード)、国際ブランドが3種類(JCB、VISA、Mastercard)あります。
8月7日から、こちらを2枚以上、最高4枚(1枚ゴールド)まで持てることになりました。
≪画像元:PayPay≫
追加申込みの方法
PayPayアプリの青い画面(クレジット)の隣に「カードをもう1枚」の特設ページができています。
こちらから申し込みましょう。
PayPayカードを2枚以上持つメリット
PayPay公式では、複数持ちについて次の点をアピールしています。
・ 固定の費用をカード別に割り振るなど、目的に応じた支払いができる
・ 複数の国際ブランドが使えることで、利用可能店舗が増える
その他、「複数のカードを一括管理」「ポイントがそれぞれたまる」こともアピールされていますが、これは当たり前でしょう。
率直に言って上記のメリットは、「クレジットカードを複数持つ意味」として、世間で説明されている内容以上のものではありません。
Mastercardのみ使えるコストコで利用するため、2枚目を持つのは明確なメリットでしょう。
それ以外のメリットを考えます。
楽天カードのように国際ブランドごとに複数持てる他のカードを参考にすると、PayPayカードにも、今後このようなメリットがあるかもしれません。
・ 国際ブランドごとに実施されるPayPayキャンペーンに参加できる
・ カードを増やしてポイントのもらえるキャンペーンが実施される
現在、どちらも未定です。
PayPayカードの場合も、国際ブランド自体が実施するキャンペーンに参加できるというメリットがあることは間違いありません。ポイ活派には魅力的です。
実際JCBなど、提携カードも含めたキャンペーンがよく実施されています。
同一ブランドの新規入会は審査のハードルが低い
PayPayカードが複数持てるようになりましたが、あくまでも新規入会が可能になったということで、審査はおこなわれます。
ただ、新たに別ブランドのカードを持つ場合と異なり、審査のハードルは低いものです。気楽に申し込んでいいでしょう。
ハードルが低いのは、同一カード会社の2枚目以降のカードを持つ場合、利用限度額が共通になっているためです。
既存の信用の範囲内で2枚目のカードが使えるのであり、カード会社としては2枚目発行に不安はないのです。
だからといって審査がおこなわれないわけではありません。滞納を繰り返しているようなユーザーが2枚目を申し込んでも、審査落ちする可能性が大です。
PayPayカードで2枚目以降を申し込んだら、何に使う?
PayPayカードの2枚目を申し込んでも、ただちに得にはなりません。
PayPayが推奨する「利用目的による使い分け」もいいのですが、これを実行した場合、困ったケースが生じます。
1枚目のカードに固定費を残し、自由な買い物は2枚目に切り替えるとします。
ですが、1枚目のカードで国際ブランドのキャンペーンが実施された場合、ポイ活派なら、固定費以外で1枚目を使うことになるのではないでしょうか。
ここではもっと具体的に、PayPayカード国際ブランド別に存在するメリットを見てみます。
Mastercardはチャージ先豊富
最近は電子マネーやバーチャルカード等にチャージしてもポイントが付かないことが増えました。
この点PayPayカードは今でも、チャージでポイントが付く例が多くなっています。
ただ、国際ブランドによって、チャージ先が限定されている例があるわけです。
PayPayカードのMastercardブランドは、次の電子マネーやバーチャルカードにチャージできて、ポイントが付与されます。
・ au PAY
・ JAL Pay
PayPayのライバル決済であるau PAYに対するチャージについて、PayPayカードはポイントを対象外にしていません。
とはいえau PAYにチャージできるPayPayカードは、Mastercardだけです。
PayPayカードMastercardを、PayPayとau PAYで使う際のポイントを比較してみます。
・ PayPay … 1.0%(クレジット)
・ PayPayカード直接決済 … 1.0%
・au PAY … 1.5%(チャージ1.0%+決済0.5%)
PayPayにも、ハードル高い「PayPayステップ」で0.5%上げる方法はありますが、au PAYにチャージすれば労せずポイントが増えます。
もっともau PAY側に、ひと月のクレジットカードチャージ5万円という制限はあります。
ちなみに、au PAYに直接チャージするのではなく、JAL Payを経由するとさらに0.5%(マイルなのでポイントより高価値)増えますが、これはJCBの項でご説明します。
ここでは、au PAYの先を見てみます。
au PAYからさらにこんな使い方があります。
・ (iPhone)au PAYプリペイドカードからApple PayのWAONにチャージ ※ポイントは付かないが有利
・ (Android)au PAYのSuicaにチャージ(0.5%のポイント付与)
au PAYから、さらに他社アイテムに波及します。
PayPayカードはもともとモバイルSuicaにチャージしてポイント付与となりますが、Androidユーザーならau PAYを経由するとさらに有利で、このルートも1.5%還元となります。
JCBはJAL Pay&ファミペイチャージ
PayPayカードのJCBブランドは、次の2種類のバーチャルカードへのチャージが有利です。
・ JAL Pay
・ ファミペイ
PayPayカードの場合、どちらへもチャージのポイント対象です。
ファミペイはそもそもクレジットカードを問わずJCBのみチャージ可能です。
JAL Payは、MastercardもOKです。
JAL Pay、ファミペイとも現物カードがありません(JAL Payは別途JAL Global WALLETカードを無料で申し込める)が、QUICPay等で決済できます。
決済時に0.5%のポイント(JAL Payはマイル)が付くので、PayPayカード直接決済あるいはPayPay利用よりも有利なわけです。
ファミペイは毎月1、5、0の日にファミリーマートでPOSAカードを買うとAmazonなど有利に使えます。
JAL Payからはさらに、先述のau PAYへのチャージルートがあり、ここで0.5%のマイルが付きます。
VISAブランドは特にチャージ先なし
PayPayカードのVISAブランドは、MastercardやJCBのようなチャージメリットはありません。
モバイルSuica程度です。
最近、スマホのタッチ決済が使えるようになったメリットはありますが、Mastercardも同時に使えるようになりました。
Google Payにおいては、Mastercardでタッチ決済できるメリットのほうが重要です。
現在PayPayカードのVISAしかない方は、MastercardかJCBを持つことで、キャッシュレスの世界が広がります。
PayPayカードの複数所持可能には、ささやかなメリットがある
PayPayカードが複数持てるようになりましたが、驚くほどのメリットはありません。
それでも、「au PAY」「JAL Pay」「ファミペイ」という他社アイテムも併用することで、ポイントアップできるメリットがあります。
MastercardまたはJCBに限りますが、「PayPayカード → JAL Pay → au PAY」というルートで、2,0%の還元率になります。
その先もさらに、ポイントは増えませんがWAONやSuicaになります。このメリットをおすすめします。