人間、思い込みはいけません。
「ファミペイ翌月払い」はなかなか特殊な決済ですが、それでも全貌を理解したつもりでいました。
このたび「ファミペイ翌月払いは毎月27日が銀行休業日でも引落しがある」ことを初めて知り、驚きました。
今どきの、銀行休業日と決済の関係について見てみます。
ファミペイ翌月払いは土日でも引落しがある
2024年7月27日は土曜日です。
この日にファミペイアプリのポップアップ通知がありました。内容はこうでした。
[ Famipay翌月払いの口座引落が確認できませんでした。
明日、再引落しをさせていただきますので、本日中に引落口座へご入金をお願いします。]
かなり驚きました。
毎月27日にファミペイ翌月払いの引落しがあることは理解していますが、まさか銀行休業日に引落し処理がされるとは思っていませんでした。
慌てて調べたところ、ファミペイ公式サイトにもこの旨記載がありました。
最近、「滞納はいけない」という記事を書いたばかりの当人が、支払い遅れをやらかしたという話です。
引落し不能の背景
今回、7月27日にファミペイ翌月払の引落しができなかった事情は、次のとおり複合しています。
・ 銀行休業日にも引落しがあることをそもそも知らなかった
・ ファミペイは、1日一度しか引落しをしない仕様だった
・ 銀行口座にセットしているカードローンが自動融資をしてくれなかった
なお、26日に三井住友カード2枚の支払いがあって、銀行残高がこれによってなくなることは、筆者も把握していました。
土日の間にちゃんとケアして29日月曜に備えるつもりだったのです。
7月は、多くの27日払いのクレジットカード(エポス、PayPay、楽天)が、すべて29日月曜日の支払にスライドするものと理解していたのでした。
筆者は銀行カードローン(古い商品)を口座にセットしており、自動融資が行われるため、万一残高がなくても引落し不能になることはありません。
ですが今回は自動融資も働いてくれませんでした。
そもそも今まで土曜日の引落しなどあったためしがないため詳細は不明ですが、恐らくもともとこういう仕様なのでしょう。
その後再引落し
27日中に残高を増やしましたが、翌日28日(日曜日)の日中には再引落しはありませんでした。
詳細な説明は省きますが、結局引落しがあったのは7月31日でした。
ファミペイアプリに記載の引落日も、31日に変更されていました。
銀行の、それも今回だけの処理かもしれないので、必ずこうだとは申し上げられません。
支払い遅れは信用の面で大問題ですし、個別の事情も一切関係ありません。
ただこのレベルは、個人信用情報にキズがつくものではありません。
ファミペイからの信用は多少落ちますが、筆者はキャンペーンのため5,000円しかなかった限度額を50万円に引き上げたところなので、支障はありません。
そのキャンペーン(1万円リボ払いで使って2,000円もらう)の応募資格にも影響は考えられません。
実際、31日にファミペイバーチャルカードからJAL Payにチャージできました。
ともかく、ファミペイ翌月払いは土日であっても気をつけないといけないという教訓を残しました。
ファミペイ翌月払いは特殊?
ファミペイ翌月払いで口座引落しを設定すると、使い勝手としてはほぼクレジットカードと同様の存在となります。
信用に基づいて、掛売り(クレジット)で決済できる仕組みです。
ファミペイを使うと、翌月払いに限らず、ファミペイバーチャルカードが発行されます。
このバーチャルカードはオンライン決済、QUICPay、QRコード決済(Smartcode)などフルに活用できますが、ファミペイ翌月払いの利用によって信用で決済原資が得られるわけです。
とはいえクレジットカードそのものではありません。
特にファミペイ翌月払いには、27日を待たずに任意にいつでも支払うことができる特徴があります。
クレジットカードでは、引落し日の直前に任意に支払うということはできません。できたとしても、いったん必ず二重払いが発生します。
このあたりが柔軟になっているのが特色です。
ともかく土日は銀行が休んでいるだけであり、金融全般は動く時代となっています。
今後はファミペイ翌月払いのように、曜日を問わず引き落とされる決済も多数出てくるのでしょう。
銀行休業日と金融
失敗をきっかけに、土日祝日の銀行休業日と、最近の金融商品との関係について考えてみました。
支払いと土日の基本
支払うほうとしてはクレジットカードや公共料金、そして入金としては給与などありますが、毎月同じ日時に支払うものと銀行休業日の関係については、現在でも原則は次のとおりです。
・ 入金 … 直前の銀行営業日に繰上げとなる
・ 引落し … 直後の銀行営業日に繰下げとなる
セゾンカードなど毎月4日払いですから、5月は必ず引落しが連休後になります。
こうしたルールが絶対のものと思っていたため、ファミペイ翌月払いには驚きました。
銀行振込はほぼ制限なし
2018年10月から、多くの銀行で振込時間の制限がなくなりました。
これには、モアタイムシステムという名称が付けられています。
2024年現在では、当たり前になりすぎて名称自体もはや目にしなくなってしまいました。
ことら送金もモアタイムシステムに対応しています。
主要金融機関でモアタイムシステムに参加していないのが、次の2行です。
・ ローソン銀行
・ あおぞら銀行
振込手数料は原則掛かりますが、三井住友銀行Oliveなど月3回振込手数料無料なので価値があります。
送金アプリには一部制限あり
銀行間の送金手段としては、J-Coinやエアウォレットもあります。
J-Coinは24時間365日送金に対応していますが、エアウォレットは平日のみとなっています。
対応している銀行どうしでは、振込手数料不要のため便利に使えます。
最近はLINEやQRコード決済の送金も増えました。こちらは銀行と関係ないので、最初から24時間365日対応です。
クレジットカード系のキャッシングの多くは土日の振込に対応
急に現金が必要になることもあります。
クレジットカードのキャッシング枠を使って振込依頼をする場合、土日の振込に対応しているものが増えました。
この場合、時間も問わないものが多くなっていますが、銀行の振込システムを使っている以上当然といえます。
いっぽう、対応していない大手クレジットカード会社の例も挙げておきます。
・ JCBカード
・ 三菱UFJニコス
・ 楽天カード(引落し口座が楽天銀行以外の場合)
消費者金融大手では、一部を除きモアタイムシステム導入直後から、曜日・時間を問わない振込対応をしています。
ちなみにローン返済やクレジットカードの決済等をWEB返済ではなく「振込」によって実行する場合、銀行休業日でも業者側には入金されますが、有効な返済とは認めてもらえない場合が多いようです。
この場合土日に返済しても、次の平日に返済したものとみなされます。
ATMの現金引出しも土日を問わなくなってきている
コンビニATMは、原則手数料有料であり、さらに土日祝日のほうが高く設定されています。
ただセブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行では、すでに手数料について曜日の区別はなくなっています。
さてコンビニATMの実際の手数料は、実際に現金を引き出す金融機関しだいです。
特に自前のATMのないネット銀行の場合、コンビニATMをどこまで無料で使えるかが口座選択の理由になっています。
この金融機関側の設定も、曜日を問わない例が多くなりました。
投資は進化しているがそれでも土日は市場が閉まる
株式やFXは、土日は市場がクローズしているので基本取引できません。
性質上相対取引も存在しないFXの場合、世界中どこでも完全にお休みとなります。
現物受け渡しがないCFDに関しては、一部の証券会社では土日も利用できます。
いっぽう暗号資産(仮想通貨)に関しては、取引所が常にオープンしているため、曜日の概念はなくいつでも取引可能です。
ファミペイ翌月払いは毎月27日、曜日に関係なく支払われるので注意しましょう
自分自身の失敗を機に、曜日と支払いとの関係を整理しました。
今後ファミペイ翌月払いについては気をつけます。
今後も27日が土日に掛かる日は、次のとおりあります。
・ 2024年10月27日
・ 2025年4月27日
・ 2025年7月27日
・ 2025年9月27日
2025年には3回あるので、くれぐれも注意しないとなりません。
このような月は、ファミペイ翌月払いの特徴ですが、早めに支払ってしまうのもひとつの手です。
便利な決済にも落とし穴があるものです。
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