先日、実家に帰った際に両親が見慣れない家電を使っており、聞いてみたら「通販で●●から買った」とのこと。
同等商品の価格をいくつかのECサイトで確認すると、通販で買うより安く売っていました。
今回はこうした「もっと調べればお得に買えたのに!」という買い物の注意点について、紹介します。
情報ソースの信ぴょう性について考える
かつては新聞やテレビなどの大手メディアに取り上げられた商品が人気を博し、高性能と見なされていました。
しかし、インターネットの普及によって商品の性能と価格を簡単に比較できるようになり、消費者の考え方にも変化が見られるようになりました。
こうした問題に気付くのはネットを活用できる世代です。
新聞・テレビへの信頼が厚い方にはなかなか届かないため、いまだにこうしたメディアで紹介された商品=品質が良い、安いと思い込んでいます。
多くのメディアでは信頼できる商品を扱っていますが、インターネット上では怪しい商品が増えているのも事実です。
ゆえに、情報を選別し精査する「リテラシー」を身につけることが必要です。
暑い夏こそ!親と決めておきたい4つのルール
今回の主題は「テレビを信用しちゃダメ!」「インターネットは怪しい」という優劣ではなく、
「情報は第三者を交えて精査する」習慣をつけてはいかがでしょうか?
という提案です。
誰しもが正解を知っているわけではないので、事前にルールを決めておけば、あせらず対処できるでしょう。
1. 通販を利用する前に家族・子供と相談するルールを作る
「こんないい商品がこの価格で!」とすすめられて欲しくなっても、すぐに買ってしまうのではなく、商品について家族や子供に相談して精査してから購入するとルールを決めるのが安心です。
あまりに過保護になり「絶対勝手に買わないで!」等伝えてしまうと、高齢化に伴い意固地になりやすく、プライドを傷つけられまいと子供に隠れて通販を利用するようになってしまいます。
優しく、「良い商品なら少し負担するからまずは相談して」など、両親・祖父母と話してみてください。
2. 今だけ!限定!先着!に惑わされない
特にテレビ通販で多いのが、今だけこの価格で!先着●●名様だけセール!といった、あせらせて買わせる戦略です。
身内と相談する時間・機会を持たせないためでもありますが、逆にこうした売り方をする商品は怪しいと身構える習慣を身に着けてもらいましょう。
本当に良い商品で、安く買える可能性もありますが「買えたらラッキー」と思う考え方が大事です。
3. それ本当に欲しい?と考えてみる
そもそも本当に必要とする商品なら、自分で探して買いに行くはずです。
食品や衣類などがそうです。「誰かにすすめられた商品」は、必ずしも必要ではないけど「あったら良いな、便利だな」と感じる物が中心になるはずなので、「なぜ購入するか?」理由を考えてもらいましょう。
4. 怖いのは通販だけじゃない!家財の保安管理にご注意を。
訪問販売はめっきり数を減らしましたが、今怖いのは自宅を訪れて「無料で雨漏りして無いか確認できますよ」といった一見親切そうなサービスを前面に出す業者です。
実際には不必要な工事を「今すぐ工事しないと危険だ」と伝えて高額な請求を後からして来たり、詐欺とは言えないまでも相場よりは十分高い請求をされるといったニュースが増えています。
電機・水回り・鍵・自宅の壁や屋根などは訪問して来た業者ではなく、必ずもともと付き合いのあった施工業者や管理人などに確認して工事や点検を受けるようにしましょう。
相談されたらどう調べる?子供がすべき2つのアクション
前述したようなルールを両親・祖父母と決められて、実際に相談を受けたらあなたならどうしますか。
下記に子供がすべきアクションをご紹介します。少しでも情報収集のお役に立てれば幸いです。
1. 価格.comで相場を調べる
家電や日用雑貨、引っ越しやリフォームなど、ありとあらゆる商品・サービスの価格について、競合他社を一斉に価格比較しているWEBサイトが「価格.com」です。
運営する株式会社カカクコムは東京証券取引所にも上場する大手企業で、数多くのユーザーが口コミする信頼できるサイトです。
例えば家族から「これを買いたい」と相談を受けた商品があったら、その商品名・価格を当サイトで調べてみて、他にもっと安く買えるお店がないかだけでなく、実際の使用感をユーザーの口コミから調べる事ができるのです。
Amazonや楽天などの大手ECサイトでも口コミ機能はありますが、こうした「売る側」の口コミにはサクラも潜んでいるため、その情報すら本当かを見極めなければなりません。
その点、価格コムの口コミには商品自体の性能にもうるさい、いわゆる「家電オタク」も多いため信頼できる情報も多いのです。
2. 商品名がなければ「型番」で調べる
テレビだったら「REGZA」「BRAVIA」といった商品のシリーズ名ではなく「●●インチ大型液晶テレビ」など、固有名でない商品の売り方をする事が通販ではよく見かけられます。
こうなると価格.comなどでは調べにくいので、同等のサイズ・性能を持った商品と比較する事になりますが、その際には、商品の型番を調べてみると良いでしょう。
型番とはメーカーが商品を作成した際の管理番号で、これなら固有の商品として情報が出てくるはずです。
新聞広告・テレビなどでは小さくしか書かれてない可能性がありますので、ご両親などに気になる商品があったと相談される際には、その広告や通販番組を写真・動画に収めて後から見返せるようにしてもらえば安心でしょう。
インターネット広告・通販にも当然注意!
高齢の方を狙った詐欺まがいの商法は、こうして増えている事が分かったかと思いますが、逆にインターネットに慣れ親しんだ若者・子供を狙って、SNSやネット上での同様の手口が増えてきています。
Instagramなど安心できると思われるサービスに出てきた広告から、詐欺やひどい商品を買わされるなんて事も… 購入前に、「詳しい家族に相談する」「一人で決めない」など1人で責任が持てるまでは今回の記事同様に、ルール作りをして共有する事を心掛けましょう!
物価高で引き締めたいはずなのに誘惑は依然として多い
物価高などで苦しいはずなのに、ついつい通販などを見ていると「これ欲しい!」と感じてしまうのは人間の欲求の悩ましいところ。
その隙を突いたあくどい業者や、相場より高い商品を買う事、逆に安物買いの銭失いとならない事を意識して、大切なお金を使う習慣を家族で身につけていきましょう!
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