楽天カードの最高峰といえば、「楽天ブラックカード」です。
【新NISA】2024年6月クレカ積立の最新情報 マネックスは還元率アップ、PayPayは還元上限を引き上げ
これまでは招待制のため、存在すら知らない人もいたかもしれません。
ところが突然、楽天ブラックカードが招待制を廃止したのです。
「楽天ブラックカード」、申込可能に
≪画像元:楽天カード≫
楽天ブラックカードは、これまで招待でのみ持つことができました。
これが7月1日より、条件を満たすユーザーからの申込受付を開始したのです。
申込受付開始に伴い、専用ページも開設されました。
その条件とは、「楽天プレミアムカード契約から12か月以上経過しており、12か月間のカード請求金額が合計500万円以上」です。
条件を達成した人は、楽天e-NAVI内に案内バナーが順次表示されますので、楽天e-NAVIや楽天カードアプリから申し込んでください。
年500万円をクリアできるかがポイント
楽天ブラックカードへの最大の障壁は、「12か月間のカード請求金額が合計500万円以上」でしょう。
この障壁をクリアするには、楽天プレミアムカードの総力を結集するほかありません。
まずは、楽天証券のクレカ積立を利用することです。
クレカからの積立で月10万円(年120万円)、楽天キャッシュからの積立で月5万円(年60万円)で、年180万円はクリアできます。
還元率は落ちるものの、国民年金保険料を納付すれば年40万円程度になります。
これで年220万円となります。
家族カードの利用分も合算可能なので、家族にも協力を仰ぎましょう。
また、楽天プレミアムカード会員は、楽天ビジネスカードも発行可能です。
高額になるビジネス利用に、楽天ビジネスカードを利用する個人事業主なども少なくないでしょう。
あらゆる支払いを12か月間に集中させ、なんとか条件を満たしてください。
楽天ブラックカードの概要
楽天ブラックカードの概要は、以下の通りです。
・ 年会費:3万3,000円
・ ショッピング枠:最高1,000万円
・ 還元率:1%
・ 家族カード:2枚まで年会費無料
・ ETC年会費:無料
・ 国際ブランド:Visa、Mastercard、JCB、アメックス
・ 旅行保険:海外最高1億円、国内最高5,000万円
・ ショッピング保険:最高300万円(免責3,000円)
アメックス以外は、タッチ決済機能を搭載したカードです。
楽天マガジン・楽天ミュージックの無料特典も追加
ブラック・プレミアム会員には、楽天マガジン、楽天ミュージックの無料特典も追加されました。
「楽天マガジン ライト for 楽天カード」は、「楽天マガジンアプリ」にて厳選された500冊以上の人気雑誌を月3冊まで無料で読めます。
「楽天ミュージックバンドルプラン」は、定額制の音楽聴き放題サービス「楽天ミュージックアプリ」にて30日ごとに5時間まで無料再生可能です。
楽天プレミアムカードとの違い
条件をクリアしたものの、プレミアムのままにするかブラックにするか、年会費などとの兼ね合いもあって悩むでしょう。
ここでは、楽天プレミアムカードになくて楽天ブラックカードにあるメリットを紹介します。
楽天証券のクレカ積立で2%還元
≪画像元:楽天カード≫
楽天証券では、投資信託の積立を楽天カードで月10万円まで行うことができます。
その際、一般は0.5%、ゴールドは0.75%、プレミアムは1%分の楽天ポイントが還元されます。
一方、クレカ積立におけるブラックの還元率は、全積立対象商品に対して2%です。
プレミアムとのポイント差は月最大1,000ポイント、年間最大1万2,000ポイントになります。
コンシェルジュを利用可能
≪画像元:楽天カード≫
楽天ブラックカードのみ、コンシェルジュを利用可能です。
専用番号に電話したら、カード番号、名前、電話番号、要望を伝えるだけで、予約完了やプラン提案などが連絡されます。
国際ブランドによって、窓口が以下のように分かれています。
・ Visa:VPCC(Visaプラチナ・コンシェルジュ・センター)
・ Mastercard:Mastercardコンシェルジュデスク
・ JCB:JCBプラチナ・コンシェルジュデスク
・ アメックス:アメリカン・エキスプレス・カードコンシェルジュデスク
楽天の買い物・旅行・エンタメの全てがお得に
≪画像元:楽天カード≫
楽天プレミアムカードには、以下の3つのコースから1つ選択してポイントの優待を受けられる「選べるポイントサービス」があります。
・ 楽天市場コース:毎週火・木曜日に楽天市場での買い物でポイント+1倍
・ トラベルコース:楽天トラベルでのオンラインカード決済でポイント+1倍
・ エンタメコース:Rakuten TVまたは楽天ブックスでのカード利用でポイント+1倍
2025年1月15日以降、選べるサービスは「楽天市場コース」のみですが、以前に「楽天市場コース」以外のコースを選択していれば、選択したコースを引き続き利用可能です。
楽天ブラックカードなら、3つのお得なコースを全て利用できます(家族カードは対象外)。
手荷物宅配サービスも無条件で利用可能
≪画像元:楽天カード≫
楽天プレミアムカードでは、選べるポイントサービスで「トラベルコース」を選択した場合のみ、国内指定場所と国内対象空港間の手荷物宅配を無料で行えます。
楽天ブラックカードは無条件でトラベルコースを使えるので、手荷物宅配サービスも利用可能です。
ただし、いずれのカードも年間2回までしか使えません。
旅行保険に家族特約が付帯
海外旅行保険の上限は、プレミアムが5,000万円なのに対して、ブラックは1億円です。
国内旅行保険の補償額は同額です。
ただし、国内外の旅行保険とも、カード会員でない家族も補償する「家族特約」が楽天ブラックカードには付帯しています。
楽天プレミアムカードには付帯しないサービスなので、家族カードを持てない小さいお子さんのケガなどに備えられますね。
プライオリティ・パスが充実
≪画像元:楽天カード≫
「プライオリティ・パス」は、世界145か国600以上の都市・地域で、1,500か所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。
自動付帯するサービスではなく、申込をしなければなりません。
通常は469米ドルする年会費(プレステージ会員)も、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード本会員なら無料で申し込めます。
いずれのカードも、家族会員は申し込めません。
プレミアムは同伴者料金が1名から3,300円/名かかるのに対して、ブラックは同伴者2名まで利用料がかかりません。
また、海外ラウンジ利用に関して、プレミアムでは2025年より年間5回の上限が設定されるのに対し、ブラックは引き続き回数無制限です。
年1回、家族3人で海外ラウンジを利用するだけでも、6,600円の差が生じます。
2万2,000円の年会費差を埋められればお得
プレミアムとブラックには、2万2,000円の年会費差があります。
楽天証券のクレカ積立を利用すれば、最大年1万2,000円分の差を埋められます。
残り1万円分を「選べるポイントサービス」のトラベルコース、エンタメコースで埋められるかというと、簡単ではありません。
海外旅行の際、同伴者2名分を無料にして6,600円分、家族カードを2枚発行して1,100円分埋めます。
残り2,300円分をトラベルコース、エンタメコースで埋められれば、楽天ブラックカードを持っても損をしないでしょう。
あとは、コンシェルジュサービスなどのプライスレスなサービスで、得をすればOKです。