大学入学、新社会人を始めるにあたり、一人暮らしを始めたあなたへ。
現在のお部屋に満足していますか?
新しい生活がスタートする直前に部屋を借りた場合、立地条件や間取り、家賃に妥協せざるを得なかったかもしれません。
じつは、同じ部屋でも入居する月によって家賃が大きく異なることがあるのです。
さらに11・12月は、部屋を安く借りられる季節です。
もし現在の部屋に不満があるのであれば、引越しを考えてみてはいかがでしょうか。
今回は、どうして11・12月に部屋を安く借りることができるのか、お教えします。
敷地内だけでなく、敷地周りに電柱が立っている不動産物件は「要注意」
11・12月がお得な訳
11月と12月は部屋を借りるのにお得な理由を考えてみましょう。
●入居希望者が少ない閑散期は、賃料交渉が有利だから
貸主は、部屋を遊ばせたくない(空室にしたくない)心理があります。
多少賃料が安くても、入居者が居れば賃料が入ります。
入居希望者が少ない11・12月は条件交渉できる余地があります。
閑ちなみに繁忙期は、下記となります。
・ 4月1日の年度初めに合わせた1.2.3月。
・ 年度の半期である10月前(9月末異動)。
●12月など来年度末は、繁忙期まで未収入の恐れ
最近の大学入試は、推薦入学(AO入試)者が多くなりました。
一般入試の前に、入学者を確保したい大学サイトの意図があります。
大学は推薦入学者に対し部屋を紹介するのですが、4月の入学まで部屋を確保される(フリーレント)となる場合が多くあります。
貸主は4月まで、家賃収入が見込めなくなります。
貸主は4月まで無収入の新入学生より、11・12月の入居者を優遇します。
●その他メリット
・ 引越し業者も閑散期なので、費用を押さえることができます。
・ 入居者が入居時期をコントロールできる
現在契約している部屋と、新たに入居する部屋との、重複する契約を少なくすれば、ば、無駄な家賃を払わずに済みます。
・ 物件をゆっくり選べる。
閑散期は物件をゆっくり選ぶことができます。
繁忙期の方が市場に出てくる物件が多いですが、その分回転も速いです。
信頼できる不動産会社に、事前に条件を相談しましょう。見込み客には素早く対応してくれます。
適切な交渉をしましょう
日本は、特に賃貸物件の借り手である若年層が減少しており、借手が有利な市場です。
今回の提案は、借主が一方的に値下げを求めるのではなく、閑散期に、一定水準で賃借を始めることによって、賃料が下がったとしても、押しなべて貸主も収入が増える形です。
空室で収入を減らすなら、多少賃料がさがっても空室リスクを減らす。
借主・借主ともにwin-winとなる関係を意識してください。
同時に意識してほしいのは、貸主や管理会社の心証です。
彼らは許容度以上に賃料が下落したと判断すれば、「サービスの質も低下すべきだ」と判断しかねません。
隣と同じ間取りであっても、ソフト面では対価に合ったサービスになります。
例えば設備の修理や更新が遅くなるなど、借主も住みづらくなってしまいます。
不動産仲介店と相談し、適切な交渉をしましょう。
ちなみに5月~8月も閑散期となりますので、この時期も借手優位となりますが、梅雨期の6月を考えれば、11・12月がお勧めです。(執筆者:CFP、1級FP技能士 金 弘碩)
安く借りられる季節は今! 11・12月はお得に引越しできます