普通車でも十分にくつろげる新幹線ですが、やはりグリーン車はよりくつろげます。
そんなグリーン車をお得に利用できるのが、「グリーンプログラム」です。
しかしこのたび、グリーンプログラムが終了するとの知らせが飛び込んできました。
【dポイントクラブ】8月に終了「d払いステップボーナス」の代替サービス、ランクを上げる手段が豊富
東海道・山陽・九州新幹線乗車でポイントが貯まる「グリーンプログラム」が終了
≪画像元:JR東海≫
「グリーンプログラム」は、エクスプレス予約で乗車すると、利用区間に応じてポイントが貯まるプログラムです(プラスEX会員、一部の法人会員は対象外)。
東京~新大阪なら90ポイント、東京~広島なら130ポイント、東京~博多なら150ポイント貯まります。
グリーンプログラムのポイントは1月1日~12月31日に貯まった分を「1期」としており、各期のポイント有効期限は乗車日の翌年6月末日が基本です。
貯まったポイントを使い、「EX予約サービス」「早特商品(一部の商品を除く)」「e特急券」でグリーン車を予約できます。
必要ポイントは「のぞみ」「みずほ」が1,000ポイント、「ひかり」「さくら」が800ポイント、「こだま」「つばめ」が600ポイントで、こちらは予約区間は関係ありません(子どもも同ポイント)。
つまり、東京~新大阪を12回(6往復)乗車すれば、普通車指定席の料金でのぞみのグリーン車に1回乗車できるのです。
「グリーンプログラム」が終了
しかし残念なことに、この「グリーンプログラム」が終了します。
2023年12月31日乗車分までポイントを貯められ、ポイント利用によるグリーン車予約は2024年6月30日23時30分予約操作分まで有効です。
新たに付与されるJR東海・西日本・九州のポイントを紹介
≪画像元:JR東海≫
JR東海・西日本・九州の各社のポイントサービスが整ったのが、グリーンプログラム終了の理由です。
東海道新幹線の乗車分はJR東海、山陽新幹線の乗車分はJR西日本、九州新幹線の乗車分にはJR九州のポイントが付与されます。
≪画像元:JR東海≫
貯まったポイントは、以下のような観光コンテンツや旅行商品等の購入に利用できます(EXポイントの場合)。
・ 「長良川鉄道」観光列車貸切(岐阜)
・ 社寺等での特別拝観(京都)
・ 東京スカイツリー「天望デッキ・天望回廊セット券」とスイーツのセットプラン(東京)
ただし、各社のポイントの相互交換はできません。
また、10月1日より「EX予約」「スマートEX」により指定席予約が、1年前より可能となります。
ここからは、JR東海・西日本・九州の各社がどのようなポイントサービスを提供するのか紹介しましょう。
【JR東海】会員種別・利用区間に応じて「EXポイント」が貯まる
≪画像元:JR東海≫
JR東海の東海道新幹線で貯まるのは、10月1日より新設の「EXポイント」です。
EXサービスを利用して東海道新幹線に乗車すると、会員種別・利用区間に応じて以下のようにEXポイントが貯まります(普通車指定席を片道1名分の場合)。
・エクスプレス予約:東京~新大阪 → 83ポイント、東京~名古屋 → 64ポイント
・EX予約:東京~新大阪 → 41ポイント、東京~名古屋 → 32ポイント
EXポイントの有効期限は、付与月の翌年度末です。
≪画像元:JR東海≫
貯まったポイントは、JR東海の共通ポイント「TOKAI STATION POINT」(10月開始予定)と1ポイント単位で相互交換が可能になる予定です。
JR東海グループの駅商業施設(34施設、約1,000店舗)で、TOKAI STATION POINTを利用できます。
【JR西日本】利用区間に応じて「WESTERポイント」が貯まる
≪画像元:JR西日本≫
JR西日本の山陽新幹線で貯まるのは「WESTERポイント」です。
EXサービスを利用して山陽新幹線に乗車すると、利用区間に応じて以下のようにWESTERポイントが貯まります(普通車指定席を片道1名分の場合)。
・新大阪~博多:152ポイント
・新大阪~広島 → 104ポイント
グリーン席はポイント1.2倍(自由席は対象外)、子どもは大人の半分付与されます。
WESTERポイントの有効期限は、付与年度の翌年度末です。
貯まったWESTERポイントは「e5489」8JR西日本のネット予約サービス)でのきっぷ購入、ICOCAチャージ、WESTERポイント加盟店などで使えます。
また、観光コンテンツや旅行商品等の購入に利用できる予定です。
ボーナスポイントのキャンペーンも
≪画像元:JR西日本≫
WESTERポイントでは、10月1日よりEXサービスなどのキャンペーンを実施します。
12月31日までにEXサービスポイントの付与登録をすると、WESTERポイントが100ポイントプレゼントされます。
また、2024年3月31日乗車分までに山陽新幹線が含まれた対象区間・対象商品を指定席利用すると、ボーナスポイントがもらえます。
対象区間は「東京・品川・新横浜~岡山~博多」「名古屋~小倉・博多」「京都・新大阪・新神戸~小倉~鹿児島中央」です。
利用サービスなどにより、ボーナスポイントが以下のように異なります。
・ スマートEX:300ポイント
・ エクスプレス予約:600ポイント(EX予約サービス・EX早特など/IC利用商品)、300ポイント(e特急券)
・ e5489:300ポイント(J-WESTカード会員・J-WESTカード決済)、150ポイント(その他で決済)
【JR九州】発売額に応じて「JRキューポ」が貯まる
≪画像元:JR九州≫
JR九州の九州新幹線で貯まるのは「JRキューポ」です。
EXサービスを利用して九州新幹線に乗車すると、これまでもJQエクスプレス会員、スマートEX会員はポイントが貯まりました。
10月からはJR東海エクスプレス・カード会員、J-WESTカード(エクスプレス)会員でも、以下のようにJRキューポが貯まります。
・ JQエクスプレス会員:発売額の1%(九州新幹線のみ利用)、発売額の0.5%(九州新幹線を含む利用)
・ JR東海エクスプレス・カード会員、J-WESTカード(エクスプレス)会員:発売額の0.5%(九州新幹線のみ利用)、発売額の0.25%(九州新幹線を含む利用)
JRキューポの有効期限は、付与月の2年後の月末です。
貯めたJRキューポは、「JRキューポアプリ」での買い物や、SUGOCAのチャージなどに利用可能です。
ポイント2倍キャンペーンも実施
≪画像元:JR九州≫
10月1日~12月31日乗車分まで、JRキューポが2倍貯まるキャンペーンも実施されます。
つまり、JQエクスプレス会員が博多~鹿児島中央(九州新幹線のみ。1万110円)を利用すると、通常101ポイントのところ、2倍の202ポイントです。
【番外編:JR東日本】JR東海と同様に「EXポイント」が貯まる
≪画像元:JR東日本≫
JR東日本は、東海道・山陽・九州新幹線と直接関係はありません。
しかし、JR東日本のクレカ「ビューカード」をモバイルSuicaの決済カードとして登録することで、「エクスプレス予約」「スマートEX」の利用ができます。
「モバイルSuica」(iOSはSuicaアプリ)チケット購入・Suica管理画面から「ビュー・エクスプレス特約」を選択し、申し込んでください。
申込から2~3週間程度でEX-ICカードが到着したら、エクスプレス予約の会員登録も忘れずに。
「お客様情報変更」画面より登録すれば、モバイルSuicaをエクスプレス予約のICカードとして利用できます。
1,000円利用ごとにJRE POINTが5ポイント貯まり、グリーンプログラムの対象です。
JR東日本に問い合わせたところ、1,000円利用ごとにJRE POINTが5ポイント貯まるサービスは、10月以降も変更がありません。
また、JR東海に問い合わせたところ、エクスプレス予約で乗車するともらえるポイントは、グリーンプログラムから「EXポイント」に変更されるとのことです。
EXポイントをJRE POINTに交換することはできないようです。
今年いっぱいはグリーンプログラムを貯めよう
東海道・山陽・九州新幹線乗車でポイントが貯まる「グリーンプログラム」が終了します。
6往復すれば、普通車指定席の料金でグリーン車に乗れ、非常に太っ腹です。
しかも、距離ではなく新幹線の種類で必要ポイントが決まるので、遠くに行くほどお得です。
新たに付与されるJR東海・西日本・九州のポイントのいずれも、グリーンプログラムほどのお得はありません。
今年いっぱいはグリーンプログラムをガンガン貯めたいですね。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
【8/29は焼肉の日】ワンコイン・半額・割引 お得な飲食店キャンペーン8選+α