上陸した2023年の台風7号は、大きな被害を与えました。
お盆期間と重なったこともあり、新幹線や飛行機などで多くの運休・欠航が発生し、チケットをどうするか悩んでいる人もいるでしょう。
そこで今回は、新幹線・飛行機の運休・欠航における払い戻しについて解説します。
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東海道新幹線の場合
≪画像元:JR東海≫
台風などで新幹線が運休となった場合、原則として全額(特急券+乗車券)払い戻してもらえます。
指定席のきっぷが手元にあり、改札を通過する前の状態なら、「乗るのをやめる」選択肢をとるでしょう。
自由席のきっぷについては、通常は払い戻す場合に手数料が発生するのですが、公式サイトを見る限りでは今回は手数料無料のようです。
払い戻し期限は乗車予定日翌日から1年で、きっぷがあれば指定席券売機や駅の窓口で払い戻せます。
特に急ぎでなければ、後日行った方がスムーズですね。
ICカードサービス利用の場合
≪画像元:JR東海≫
「エクスプレス予約」「スマートEX」は、紙のきっぷがなくてもICカードだけで新幹線に乗車できます。
自動で払い戻される場合もあるようですが、今回の場合、会員サイトより手数料無料で払い戻しが可能です。
駅の窓口では払い戻しできず、ICカードで入場後も払い戻しできません。
注意点
≪画像元:JR東海≫
一部のきっぷを利用の場合、指定席券売機や駅の窓口で払い戻せない場合があります。
- 一度変更したきっぷ
- 旅行商品
などが該当しますので、購入先に問い合わせてください。
JAL・ANAの場合
≪画像元:JAL≫
大手航空会社のJALとANAは、台風による欠航時の対応がほぼ共通しています。
欠航・遅延を伴う国内線の場合は、出発予定日から30日以内の連絡により、手数料無料で払い戻し手続きできます。
国際線の場合は1年と30日以内と、さらにゆとりがあります。
マイルで購入した特典航空券の場合も、手数料なしでマイルを口座に戻せます。
ほとんどの航空券はWebサイト上で払い戻しが可能、帰りの便や乗り継ぎ便も払い戻し可能です。
払い戻されない場合
JAL予約センターや空港カウンターなどで国際線航空券を購入すると、5,500円程度の国際線航空券取扱手数料を徴収されます。
欠航があっても、国際線航空券取扱手数料は払い戻されません。
注意点
ツアー商品、旅行会社・旅行会社サイトで購入した国内航空券の払い戻しは、航空会社のWebサイトではなく旅行会社に問い合わせてください。
JALの「どこかにマイル」利用時の航空券は、JALの国内線窓口に電話の必要があり、Web上で払い戻しができません。
Web上で払い戻せない航空券(往復セイバーの片道のみ払い戻しなど)は、払い戻し専用フォームから手続きしてください。
ANAのWebサイトより払い戻し操作ができるのは、出発予定日から10日以内です。
ピーチ・ジェットスターの場合
≪画像元:ジェットスター≫
いわゆるLCC(格安航空会社)の場合、今回の台風で払い戻しできるのでしょうか。
ピーチの場合、搭乗予定日より10日以内に限って、Webサイト上で未使用航空券を払い戻せます。
購入された運賃タイプに関わらず払い戻し可能で、手数料はかかりません。
ジェットスターの場合、オンライン、電話・ライブチャットで払い戻し手続きが可能です。
注意点
≪画像元:Peach Aviation≫
ピーチでは支払い方法によって払い戻し方法が異なります。
・クレカ・スマホ決済・ピーチポイントで支払い→それぞれの支払い手段へ払い戻し
・コンビニ・ATM・ネットバンキングで支払い→銀行口座、ローソン/セブン銀行ATM、ドコモ口座へ払い戻し
コンタクトセンター・空港カウンターで受付の場合、払い戻し方法は銀行口座かピーチポイントのいずれかです。
ジェットスターでも支払い方法によって払い戻し方法が異なります。
・クレカ、デビットカードで支払い→それぞれの支払い手段、またはフライトバウチャーで払い戻し
・フライトバウチャーで支払い→フライトバウチャーで払い戻し
・上記以外の方法で支払い→銀行口座、またはフライトバウチャーで払い戻し
旅行会社、提携航空会社で予約した人は、予約先へ問い合わせてください。
払い戻しはすぐでなくてもOK
決して料金が安くない交通機関が運休すると、お金が戻ってこないのではと心配になりますよね。
混乱を避ける目的もあってか、多くの交通機関では払い戻し期限を比較的長めに設定しています。
慌てて窓口などへ行かず、ゆっくりWebサイトなどから手続きするといいでしょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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