東京都区内の移動手段は、圧倒的に電車が便利です。
運賃が掛かりますが、筆者は常に安く移動する方法を考えています。
2022年末は都内各地でQRコード決済の大型還元があり、これに参加のため常に1日パスで移動していました。
還元が30%もあると、JR都区内パス760円の元が余裕で取れたりするのです。
さて都営地下鉄にも700円の1日券があり、日ごろから重宝しています。
さらに季節ごとに、500円のワンデーパスが発売されます。
春のワンデーパスが発売されるので、紹介します。
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都営地下鉄春のワンデーパスは500円
春夏秋冬、季節ごとに都営地下鉄の500円パスが発売されています。
ただ2022年秋は発売中止でしたし、冬は例年と異なり利用期間が年末年始に限定されていました。
このところすっかり影が薄くなっていたかもしれません。
お出かけを制限されなくなったこの時期に、ぜひワンデーパスで出かけてみましょう。
春のワンデーパス概要
春のワンデーパスはこんなきっぷです。
・ 都営地下鉄限定乗り放題(当日発売のみ)
・ 大人500円、小児250円
・ 2023年3月25日〜5月7日の「土日祝日・5月1日・5月2日」に発売
・ PASMOに搭載可(磁気券も選べる)
・ 駅の券売機で購入する
基本土日祝日限定ですが、極めて元を取りやすいきっぷです。
180円区間を3回、または280円区間を往復するだけでいいわけです。
地下鉄に乗り放題
都営地下鉄とは、次の4路線です。
・ 浅草線(押上〜西馬込)
・ 三田線(目黒〜西高島平)
・ 新宿線(新宿〜本八幡)
・ 大江戸線(都庁前からの環状部分と、光が丘まで)
なお通年で、平日も発売している「都営まるごときっぷ」(大人700円、小児350円)は、地下鉄に加えて次の交通機関にも乗車できます。
・ 都バス
・ 都電荒川線(東京さくらトラム)
・ 日暮里・舎人ライナー
地下鉄だけでも東京のあちこちに出かけられるので、200円安いワンデーパスは重宝します。
他のパスも見ておこう
東京都区内には、他にこんな1日乗車券もあります。
・ (JR)都区内パス → 大人760円、小児380円
・ (JR・東京メトロ・都営交通)東京フリーきっぷ → 大人1,600円、小児800円
・ (東京メトロ)24時間券 → 大人600円、小児300円
・ (東京メトロ・都営地下鉄)東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券 → 大人900円、小児450円
基本的にエリアは23区内に限られていますが、都営地下鉄は本八幡、東京メトロは西船橋まで有効で、都内からはみ出た一部も使えます。
3社乗り放題のパス(1,600円)は使い勝手がありますが、元を取るのはけっこう大変です。
わずか2〜3回の乗車で元が取れる「春のワンデーパス」のメリットがおわかりでしょう。
券売機で購入(クレジット可)
完全キャッシュレス派の筆者にとって地味にうれしいのは、都営地下鉄の券売機では1日券購入の際クレジットカードが使えることです(通常の乗車券は不可)。
安いきっぷとはいえ、現金で支払いたくはありません。
売っていない駅もある
都営地下鉄の駅でも、直通運転の起点など他社管理駅があって、そちらではワンデーパスを販売していません。
次の通りです。
・ 押上(京成管理)
・ 目黒(東急管理)
・ 白金台・白金高輪(東京メトロ管理)
・ 新宿(京王管理)※ 大江戸線の新宿駅で買えばいい
これらの駅でも、200円高い「都営まるごときっぷ」は販売しています。ただし現金のみです。
ワンデーパス提示で多数の特典あり
都内230の施設や飲食店で、ワンデーパスや都営まるごときっぷ等を見せると割引等の特典があります。
ごくごく一例ですが、「国立近代美術館」「国立科学博物館」「上野の森美術館」等で割引が受けられます。
ショッピングや飲食店も、東京メトロの商業施設(エチカ、エソラ、メトロピア等)をはじめ、多くの施設で特典があります。
詳しくは「ちかとく」サイトでご確認ください。
都営のワンデーパスでどこへ行く?
都営地下鉄は4線だけですが、意外と多くのスポットへの足になります。
こんなところへお出かけしてみてはいかがですか。
東京スカイツリー
浅草線の終点、押上駅と東京スカイツリーは直結しています。
スカイツリーに昇る以外にも、隣接する商業施設「東京ソラマチ」で1日楽しめます。
すみだ水族館やプラネタリウムもあります。
世界のビール博物館のような、大人の楽しみも豊富です。
浅草
浅草は言わずと知れた観光スポットです。
浅草寺の門前、雷門から続く仲見世を中心に見どころの多い場所です。
そして和洋中、なんでも揃ったグルメの町でもあります。
電気ブランで有名な神谷バーなどおすすめです。
上野広小路
上野の山付近は東京メトロの上野駅が便利で、最寄り駅が大江戸線の「上野広小路」の都営地下鉄はやや不便です。
それでも不忍池は近いですし、そこから上野動物園の西門にも行けます。
上野恩賜公園の南の入口にもそこそこ近いので、散策の起点には悪くありません。
落語の寄席、鈴本演芸場も近くです。
六本木
六本木ヒルズとミッドタウンを抱える六本木はいつも多くのイベントがあり、無目的で訪れても楽しめるでしょう。
ヒルズの毛利庭園では桜のライトアップも実施されます。
六本木ヒルズは東京メトロ日比谷線から直結ですが、都営大江戸線利用の場合、ひとつ隣の麻布十番から徒歩(10分)もおすすめです。
船堀
お金のかからないスポットもご紹介します。
都営新宿線の船堀駅前にある103メートルの展望台はスカイツリーや東京タワーよりは低いものの、高い建物が少ないこの付近では非常に見晴らしのいいタワーです。
ディズニーランドや東京湾が一望できます。
電車も見えるので、鉄道好きのお子さんも喜ぶでしょう。
船堀周辺の見どころというと、同じく無料の江戸川区無料動物園です。
ただし船堀駅から徒歩20分なので、小さなお子さんと一緒の場合、バスにも乗れる1日券のほうがいいかもしれません。
戸越
商店街巡りも楽しいものです。
浅草線戸越駅の東西には、日本最大級の商店街のひとつ、戸越銀座が東西1km以上にわたって延びています。
戸越銀座の西の外れからさらに先に進むと、こちらも巨大なアーケード商店街、武蔵小山パルムが600mに渡って続いています。
日ごろ大型ショッピングモールに通うのが好きな方も、巨大商店街は目先が変わって楽しいものです。
ちょっとしたお出かけにも、ぜひワンデーパスをご活用ください。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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