近年、公共交通機関をお得に使えるデジタルチケットが各地域で発売されています。
MaaS (Mobility as a Service)のシステムの下に作られていて、うまく活用すれば旅をよりお得に楽しめるツールになるのですが、
「よく分からない」
「難しそう」
という理由で、なんとなく見過ごしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お出かけで得する「デジタルチケット」を紹介します。
MaaSとは?
MaaS(Mobility as a Service)とは、電車、バス、タクシーやシェアサイクル、ライドシェアといった、さまざまな公共交通機関を、ITの力でシームレスに結びつけ、検索・予約・決済等を一括で行うことで、人々が効率よく、かつ便利に使えるようにするシステムのことです。
MaaSが普及することにより、公共交通機関の利用が推進されるため、地域の交通渋滞が軽減したり、自家用車を使えない人たちが移動しやすくなったりというメリットがあります。
また非接触・キャッシュレスの取り組みとも相性がよく、近年、さまざまな地域で推進されています。
具体的にどんなものがあるの?
さてここからは、具体的に進んでいるMaaSを活用したサービス、デジタルチケットについて紹介します。
TOHOKU MaaS(JR東日本)
青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県を対象に、スマートフォンサイト上で交通チケット(JRを含むフリーパス・定員制高速バス・空港連絡バス)の購入や、都市間を結ぶ高速バスの予約・決済を行うことができます。
TOHOKU MaaS上で買える、おすすめの交通チケットをご紹介します。
青森・弘前フリーパス ツーデーセミワイド おとな1,980円 こども980円(2日間有効・デジタル専売)
青森・新青森〜弘前〜大鰐温泉間のJR線と、弘南バスの指定エリアが2日間乗り放題になるきっぷです。
青森・弘前の主要観光スポットを回った上で、温泉巡りにも活用できます。
よぶのる角館 1日券 800円、24時間券 1,100円、2日券 1,400円
「よぶのる角館」は、角館駅周辺エリア、武家屋敷周辺エリアを走る乗合交通サービスです。
通常1回300円で利用できますが、乗り放題チケットを活用することで、乗れば乗るほどお得に観光できます。
他にも、さまざまな交通チケットや観光チケットが購入できるサービスや、好みの旅行プランを組み立てると移動時間を自動計算してくれる「旅行プランニングサービス」といったものもあるので、東北エリアを旅行される方はぜひサイトをチェックしてみてください。
Nikko MaaS(東武鉄道)
Nikko Maasは、東武鉄道沿線から日光・鬼怒川方面への移動を、スマートフォンひとつでお得かつ便利に行えるサービスです。
Nikko Maas上で買えるおすすめ交通チケットには、以下のようなものがあります。
デジタル日光世界遺産フリーパス おとな 2,500円(2日間有効)
※上記は浅草駅発の場合。発駅区間や季節によって料金が異なります。
通常であれば、浅草駅-東武日光駅の電車の往復運賃だけで2,780円がかかるところを、
- 発駅から下今市駅までの往復運賃と、
- 日光エリア(下今市駅以北)の電車、
- 世界遺産の周遊に便利な日光エリアの東武バスが乗り放題になった上で、
かつ割安になる、とてもお得なチケットです。
チケット提示で割引や特典が受けられる、飲食店や土産物店もありますよ。
Nikko Maasには他にも、フリーエリアの範囲が異なるチケットがいくつか設定されているので、お出かけするエリアに合わせて選んでみてください。
他にもたくさんあるMaaS
他にも、
- 小田急電鉄が中心となって運営する「Emot(エモット)」
- JR西日本が北陸・瀬戸内エリアで展開する「tabiwa」
- トヨタ自動車が運営する「my route」
- 乗換検索のジョルダンが運営する「ジョルダンモバイルチケット」
など、スマートフォンサイト上でお得に使える交通チケットが日々登場しています。
お出かけ前はぜひ、「お出かけ先の地名 MaaS」や「お出かけ先の地名 デジタルチケット」で検索してみると、新しいサービスに出会えるかもしれません。(執筆者: 星澤 美衣)
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