仕事や家事で忙しい人たちにとって、時短グッズは時間だけでなく心の余裕を生み出すことができる夢のようなグッズです。
お掃除ロボットや自動調理家電など、時短グッズはものすごい勢いで進化しています。
しかし、価格の高さからそう簡単には手が出せず、気軽に使える存在とまではいきません。
今回は100均で手に入れることができる、時短グッズを紹介します。
数か月前までは数百円で販売していた市販品が、100均で購入することができるようになっています。
知らなかった商品もあると思うので、100均で気軽に試してみてください。
※価格は全て税込みです。
スチーム調理バッグ
「スチーム調理バッグ」は、2022年に登場したばかりの新商品です。
スチーム調理バッグは、切った食材と調味液をジップ式の袋に入れ、電子レンジで加熱するだけで調理ができるグッズです。
蒸気の対流を利用したり、逃がしたりしながら加熱するので、食材がふっくらジューシーに仕上がります。
肉じゃがやサツマイモの甘露煮は10分程度で作ることができます。
コンロを使わずに料理を作ることができるので、お弁当のおかずや副菜作りに役立ちます。
ダイソーでのサイズ展開は
・ S 7~9枚入り(20×8×15cm)
・ M 5~7枚入り(24×10×19cm)
となっています。
デザイン付きは枚数が減ってしまうので、こだわりがなければ枚数の多い無地を選ぶのがお得です。
デメリットとしては
・ 大量調理には不向き
・ 加熱直後は熱いので取り出しに注意
・ カレーやシチュー、油分の多い肉類の調理はNG
・ 湯煎、煮沸、直火はNG
・ 冷蔵・冷凍保存NG
・ 再利用NG
という点が挙げられます。
蒸気の力で加熱するので、袋の容量に比べて食材を入れることができる量が少なく感じます。
「ここまで」という目安のラインがあるので、それ以上は食材を入れないようにしましょう。
家族分のメインディッシュというより、1〜2人分の副菜調理向きですね。
蒸気で火傷しないように、加熱直後すぐは取り出さないようにしましょう。
レンジ内に3分程度置いてから、ミトンなどを使って「ここを持って取り出す」というつまみの部分を持って取り出します。
耐熱温度は⁻20℃〜120℃までですが、蒸気口が開いているので冷蔵保存・冷凍保存はできません。
デメリットはありますが、もちろんメリットもあります。
メリットは
・ 洗い物が減る
・ ニオイが気になる食材調理も楽にできる
・ 鍋よりも袋のほうが食材にフィットするので型崩れしにくく、調味料がしみ込みやすい
・ 火加減を気にしなくていい
・ ガスではなく電気を使うので節約になる
・ 火を使わずに調理できるので暑い時期は助かる
という点が挙げられます。
食材を調味液に漬け込み、そのまま調理できるので、鍋やボウルを洗う手間が省けます。
洗い物が減るだけでなく、色やニオイ移りが気になる調理にも使えるので、魚調理も気軽にできます。
コンロ調理は火のそばから離れることができませんが、電子レンジ調理なら加熱中に他の作業ができます。
小さいお子様を抱えていたり、仕事で忙しい時にも心強い味方になってくれますね。
スチーム調理バッグは使い捨てなので、元が取れるのかどうかは気になるところです。
使わなければ出費をせずに済むわけですから、筆者も普段はフライパンをメインに使っています。
ですが、スチーム調理バッグのメリットはお金の節約というよりも時短に重心を置いています。
忙しい時、疲れているときでも簡単に使えるので、外食や市販のお総菜の頻度を減らすことができます。
また、洗い物を減らすことができるので、ニオイの出そうな魚料理、スポンジが汚れそうな料理に使うことで、後片付けにかかる時間が節約できます。
トマトなど色の濃い料理は、洗い物をするとスポンジがオレンジ色に染まってしまい「失敗した〜」と後悔することが多々あるのですが、そんな時にこれがあると事前に対策することができます。
買い替えや漂白、漬けおきなどの手間が減らせるので、メニューによって調理用具を使い分けながら使うと便利です。
在宅勤務であれば、調理時間を10分短縮することで、150円分の仕事時間が確保できると考えることもできます。
これなら1枚12円の出費で元は取れると考えることができますね。(時給900円の場合)
時短グッズを使うことで心と体に余裕が生まれるので、上手に活用してみてください。
筆者はそれまで市販のスチーム調理バッグを使っていたので、今回ダイソーで販売されていることを知り、かなりの衝撃を受けました。
市販品は5枚入り200円程度しますが、ダイソーなら7枚入り110円とかなりお得です。
100均のスチーム調理バッグなら市販品に比べてとても安いので、気になっている人は試してみてください。
電子レンジ調理器具
100均ではさまざまな種類のレンジ調理器具が発売されているので、既に何らかの電子レンジ調理器具を持っている人も多いでしょう。
ごはん、パスタ、うどん、ラーメン、おもち、丼物など、電子レンジで調理できない物はないのではと思ってしまうほど、電子レンジ×100均×調理器具があれば手軽に1品を作ることができます。
わが家でもパスタは電子レンジで作りますが、水とパスタを容器に入れて電子レンジでチンするだけなので、加熱中は他の調理ができ、とても時短に役立っています。
冬になるとお餅を電子レンジで調理することができる「お餅トレー」がよく売れます。
トースターを設置するのは場所とお金が掛かりますが、「お餅トレー」ならお皿1枚分の省スペースで出費も110円で済みます。
表面はくっつきにくい加工がされているので、焼きたてでもお餅を剥がしやすく、後片付けも楽になるような工夫がされています。
好きな時、好きな量の焼きたてお餅を気兼ねなく食べることができるので便利です。
味付けたまごメーカー
100均では卵の調理が便利になるグッズがたくさん販売されています。
味付卵、だし巻き卵、半熟卵、温泉卵など、電子レンジで簡単に作れるようになっています。
中でも1番人気なのは少ない調味液でしっかりつかると評判の「味付けたまごメーカー」です。
テレビ番組などでもたくさん紹介されているので、ご存じの方も多いかもしれません。
味卵はおかず、おつまみ、トッピングにも使えるので、老若男女大好きな1品です。
今までは4個用だけの販売でしたが、最近2個用も登場し、少量ずつ楽しみたい方にも使い勝手が良くなりました。
普段出来合いの味卵を購入している方なら、自分で作ることで間違いなくお得になります。
卵を茹でてめんつゆと一緒に味卵メーカーに入れるだけなので、調理は簡単です。
市販の味卵は1個80〜100円ですが、自分で作れば1個30円程度で作ることができます。(味卵1個あたり卵18円、めんつゆ12.5円分使用の場合)
普段から味卵を作っている方にとっては、以前よりどれだけ調味液を減らせるかどうかが節約のカギとなります。
袋や鍋などの容器で卵を漬けると、どうしても調味液がフィットしない部分の液が無駄になってしまいます。
味卵メーカーは容器がぴったりフィットするように卵型になっており、落とし蓋までついているので、最小限の調味料でしっかり調味液に浸すことができます。
味卵メーカーには線が引いてあるので、100mlは測らなくても入れることができますよ。
調味液につけたら、あとは冷蔵庫で1時間待つだけです。
ひっくり返さなくても作れるのはとても楽ですね。
そのままタッパーとして保存できるのも便利で使いやすいです。(卵しか入らないので収納場所が確保できない場合には向かない)
筆者宅では密閉容器で味卵を作っていましたが、卵4つで調味液を150ml使っていました。
味卵メーカーは調味液が卵4個100mlで済むので、50mlの調味液を節約することができます。
4回の使用で元を取ることができるので、買ってよかったと思っています。(500ml250円程度のストレートのめんつゆ使用)
大容量のめんつゆを使用したり、濃縮つゆ、醤油・みりん・砂糖で調味液を作ることで、さらに1回あたりの費用を抑えることができます。
全体に調味液が漬かるようにしなくても、こまめにひっくり返すことで少ない量の調味液で味卵を作ることはできるので、手間を掛けられる人であれば「味付けたまごメーカー」の出番はないかもしれません。
「味付けたまごメーカー」は最小限の調味液でひっくり返す手間を省くことができる便利グッズとして、手軽にしっかり漬かった味卵を楽しみたい方におすすめです。
時短グッズをうまく活用
100均の時短調理グッズは使用用途が限定されている商品が多いので、収納場所も必要になりますし、そのグッズをいかに使い倒せるかが元を取るためには必要になってきます。
「安いから」と110円の出費を繰り返してしまうとお金を無駄にしてしまうので、きちんと自分の生活に置き換えて、使い倒せると思ったら試してみると良いでしょう。
時短グッズをうまく活用することで、自分の体力が温存でき、他にやりたかったことに回す余力が生まれます。
自分が今まで感じていた負担をたったの110円で減らすことができるのなら、有意義な生活を実現するために活用してみましょう。(執筆者:栄養士 山城 奈々)
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