原油価格の高騰が続き、やむを得ず値上げをするクリーニング店も増えてきました。
最近の制服は洗濯機で洗える素材も増えています。
それでも「もし失敗したら」と思うと、なかなか実行には移せず、クリーニング店にお願いしがちです。
そこで今回は、制服生活が始まる人におすすめの「クリーニング代を節約できる知恵」を紹介します。
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制服に歯磨き粉がついた!
制服を着たまま歯磨きをすると、歯磨き粉が制服につくことがあります。
制服は紺や黒色が多く、真っ白い歯磨き粉はとても目立ちます。
実は、歯磨き粉は白いシャツやブラウスについてもやっかいなものなのです。
歯磨き粉には、色を抜く力があります。
紺色や黒色の制服についてしまうと、歯磨き粉がついたところだけ色抜けします。
さらに白いシャツについた場合も色抜けを引き起こします。
実は、白いシャツやブラウスは綿などの素材を白色に加工しています。
歯磨き粉がつくことで白色の加工が落ちてしまい、素材の色が出てきます。
綿ならば生成りになり、周囲の白さとは違った目立ち方をするでしょう。
歯磨き粉によって色抜けしたら、専門店で対処してもらうしか方法はありません。
制服を着た状態での歯磨きはやめたほうが良いでしょう。
襟や袖口の黄ばみには、逆に歯磨き粉を塗る
一方で、歯磨き粉の色を抜く力は、時と場合によっては制服生活の味方にもなります。
白いシャツやブラウスは、着ていくうちに襟まわりや袖口が黄ばみます。
黄ばんだところに歯磨き粉を少量つけて歯ブラシでこすると繊維に歯磨き粉の研磨剤が入り込み、力を入れなくても黄ばみが落ちることがあります。
ただし、色柄ものは色抜けするため使えません。
白いシャツやブラウスの黄ばみ落しをクリーニング店にお願いすると、クリーニング代に500円から1,000円が上乗せされます。
家にある歯磨き粉でできるならば、クリーニング店に持って行く前に1度試してみても良いのではないでしょうか。
制服がテカテカになった!
中高生の制服をみていると、妙に制服に光沢がでるときがあります。
実は、制服の光沢はアイロンの温度が高すぎたことが原因です。
制服の繊維がペタンとつぶれることで、テカリが出たのです。
制服は、長時間座っているとシワになります。
家に帰ってきてから山積みにしておけばシワになります。
そこで、自宅のアイロンでサッとアイロンをかけてみたら「テカテカになってしまった」ということになるのです。
自分でできる「テカリ」修復
アイロンによってテカリが出た場合は、水で薄めた酢を使います。
(1) コップ1杯の水に小さじ1杯の酢を入れて薄めたものを作りましょう。
(2) 薄めた酢を霧吹きで吹きかけて制服を濡らして、
(3) よく制服の生地を布でたたきます。
(4) 最後に当て布をしてアイロンをかけます。
次回以降は、直接制服のアイロンを当てるのではなく、当て布をしてからアイロンがけをすることでテカリは防げます。
摩擦が原因でテカリが出ている場合
また、同じテカリでもアイロンではなく、摩擦が原因でテカテカになることがあります。
摩擦が原因の場合はブラシをかけます。
つぶれた繊維をブラシで立ち上がらせます。
ブラシは動物の毛を使ったものもありますが、1,000円以上します。
やわらかい歯ブラシでも代用できました。
ブラシをかけるときに薄めた酢を吹きかけると、さらに良いです。
薄めた酢のにおいは、アイロンをかけることで飛んでいきます。
テカリ対策には、テカリを消すスプレーも販売されています。
しかし1本1,000円以上で効果の感じ方も人それぞれです。
テカリが気になったら、やわらかい歯ブラシと酢でお手入れをしてみましょう。
白いシャツにボールペンが!
白いシャツに黒いボールペンの線は目立ちます。
とはいっても、ボールペンは通常の洗濯では落ちません。
ネットで調べてみるとベンジンを使ったり、エタノールを使ったりする方法が紹介されていますが、子どもの肌に直接ふれるシャツやブラウスに強い薬品を使うことに抵抗を感じます。
また落とせるかわからないシミのために、ベンジンやエタノールを買うことも嫌です。
家にあるものでできる簡単シミ抜き
そこでおすすめの方法が、台所用洗剤とクレンジングオイルを使った方法です。
ボールペンの跡に、台所用洗剤とクレンジングオイルを同量で混ぜた液を浸み込ませます。
(1) 指でやさしくもみ洗いをして、インクがにじんできたら洗濯用洗剤もしくは洗濯用固形石鹸を使って、さらにもみ洗いをします。
(2) ぬるま湯ですすいでシミが薄くなっていたら、再び台所用洗剤とクレンジングオイルを混ぜた液体でもみ洗いをします。
(3) きれいに落ちるまで繰り返します。
油性ボールペンは油性の汚れです。
クレンジングオイルで油を浮かせて台所用洗剤で洗います。
ゲルインクや顔料インクは、この方法では落とせません。
残念ですが、クリーニング店に持って行きましょう。
ボールペンのシミ抜きは、クリーニング店にお願いするとお金がかかるだけでなく日数もかかります。
油性ボールペンのシミならば、早く処置することでほとんどがきれいに落とせます。
家にあるもので汚れを落として、クリーニング代を節約
制服は毎日着るためさまざまな汚れがつきます。
汚れるたびにクリーニング店に持ち込んでいては、クリーニング代がかさみます。
家にあるものを使って、コツコツとクリーニング代を節約しましょう。
ただし、自宅でできる節約クリーニングにはリスクもあります。
大切な衣類はクリーニング店に相談してください。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)