緊急事態宣言が明け、たまの旅行なら構いませんが月に何度も外泊機会がある方であれば経費はなるべく抑えたいのが本音。
そんな中、月に4.4万円で全国の提携ホームに「泊まり放題」という斬新なサブスクがありましたので、システムと口コミを調べてみました。
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「ADDress」とは
≪画像元:ADDress≫
登録されている「住居」に月額4.4万円(税込)で住み放題という大変珍しいサービスです。
「ADDress」と一般的なホテルの違い
ADDress | ホテル | |
電気代・ガス代・水道代 | すべて込み | すべて込み |
敷金・礼金・補償金 | 無し | 無し |
場所を変えた際の 追加料金 | 不要 | ホテルごとに必要 |
キッチン・調理道具 | すべての家に完備 | ホテルごとに違う |
洗濯機 | すべての家に完備 | ホテルごとに違う 又はコインランドリー |
同伴者の滞在 | ① 二親等までの家族 (両親・夫・妻・お子さん、兄弟姉妹、祖父母、お孫さん) ② 固定のパートナー1名まで 追加費用なしで個室利用OK | ホテルごとに違うが 1人当たりの料金発生が多い |
プライベート空間 | シェアハウスのように同時期に複数の会員が滞在する | 個室にて管理される |
「ADDress」がホテルと大きく異なる点は、固定のパートナーなら1名まで、二親等の家族ならまとめて追加費用が不要になこと。
そしてキッチン・洗濯機なども原則すべての家に完備されているとされており、外食やコインランドリーといった経費を抑えやすいのもメリットです。
一方、予約が重複すれば同時期に複数の会員・家族がシェアハウスの様に同じ住居に滞在する可能性があります。
さまざまな人との交流をメリットと感じる人もいれば、プライベート空間を保ちたい人には合わないと言えるでしょう。
≪画像元:ADDress≫
鎌倉や北海道、那須、別府など全国に拠点があります。
「ADDress」が勧めるおすすめの生活スタイル
≪画像元:ADDress≫
(1) フリーランサーや会社員
最近話題の「ワーケーション(ワーク+バケーションの造語)」としての利用がおすすめ。
郊外の住居でリモートワークをしつつ、隙間時間や休日をゆったり過ごす事ができます。
ご自宅で集中してリモートワークができないという方の使い方も良いのではないでしょうか。
(2) シニア世帯・ファミリー世帯
豪華絢爛な料理やホテルの設備を求めないシニア世帯・ファミリー世帯の、のどかな旅行におすすめ。
自宅の様に最低限の設備が揃った住居でのんびり過ごしつつ気分転換、観光ができます。
ただし、選択した住居が人数に適応しているかは事前によく確認しましょう。
「ADDress」利用時のルールと注意点
利用時の注意点もあります。
(1) 同時予約日数の上限14日および同じ個室の連続予約は、最長7日間まで
利用した分、新たな予約が可能となるので、気に入った場所があったとしてもずっと使えるわけではありません。
連続予約は、後ろに予約者がいなければ最長14日まで延長は可能です。
(2) 家の予約は、予約日から1か月~3か月先まで可能
住居ごとの設定をよく確認し、狙った場所は予約開始日を忘れないようにしましょう。
(3) 契約期間は1年間かつ最低利用期間は90日間
休会制度はありますが90日間・3カ月=4.4万円×3=13.2万円は支払うこととなります。
「ADDress」の気になる口コミ
ここまでサービスの詳細を調べてきましたが、インターネットで口コミを調べてみると良くない評価が目に付きます。
中でも多かったは
希望する人数、日時で予約が取れず利用できなかった
人気の家や時期は被るため、希望の場所の予約が取れないリスクがあるようです
突然キャンセルされたり、家の管理がずさんなことがあった
新進気鋭の会社が管理する新しいサービスだけあって、キャンセル規定が利用者に不都合な物であったり家守(管理者)の管理がまずくて汚れが目立つ家もあるようです
入居者のモラル次第で、共同生活のストレスが大きい
運が悪いと同時期利用者の騒音やごみの管理といった問題があるようです。
シェアハウス入居時のトラブルとこれは同じと言えるでしょう。
このように比較的安価で、全国を旅できる良いサービスと言えるでしょうが、実態としてまだまだ住める家が足りていなかったり管理が不十分な部分も多いと言えるようです。
現状では、利用者の口コミだけでは「安かろう悪かろう」と受け取れてしまうため、早期に改善される事を願う人が多いようです。
「ADDress」利用については現時点でミドルリターン・ミドルリスクと言える実態のようです。
やろうとしているサービス自体は大変面白く、会員が多いのも期待の表れと言えるはずです。
私自身、実際の利用者ではまだないため、良い点・悪い点もその目で見た物ではありません。
本記事を通して気になった方はぜひ、ご自身でもリサーチしてから利用し、後悔の無い旅をお楽しみいただけたらと考えます。(執筆者:遠藤 記央)
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