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概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日続落、通貨ルピー安の進行がインド株の圧迫材料


BRICs諸国の株式市場では、18日にインドとブラジルの株価が下落しました。インドのSENSEX指数は3日続落し、通貨ルピーの対米ドル最安値更新や外国人投資家による売り越しが影響しています。ブラジルのボベスパ指数も3.15%下落し、通貨レアル安や米国の利下げペースの減速予想が売り圧力を強めました。一方、ロシアのMOEX指数は反発し、原油価格の上昇が資源セクターの支援材料となりました。中国の上海総合指数は4日ぶりに反発し、政府による株価支援が買いを誘発しましたが、アメリカのFOMCの結果発表を控え、上昇は限定的でした。

*10:20JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日続落、通貨ルピー安の進行がインド株の圧迫材料 【ブラジル】ボベスパ指数 120771.88 -3.15%
18日のブラジル株式市場は反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比3.15%(3926.16ポイント)安の120771.88で引けた。日中の取引レンジは123560.06-125301.37となった。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。2025年の米利下げ予想が従来から減少したことが警戒され、売りが広がった。また、通貨レアル安の進行も圧迫材料。ほかに、インフレ加速などが引き続き嫌気された。

【ロシア】MOEX指数 2409.35 +1.35%
18日のロシア株式市場は7日ぶりに反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比1.35%(32.20ポイント)高の2409.35となった。日中の取引レンジは2,380.50-2,410.19となった。

終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅を再び拡大させた。連日の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かりとなった。一方、米利下げペースの減速予想が指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 80182.20 -0.62%
18日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比502.25ポイント安(-0.62%)の80182.20、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同137.15ポイント安(-0.56%)の24198.85で取引を終えた。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。通貨ルピー安の進行がインド株の圧迫材料。ルピーの対米ドルレートはきのう17日、再び過去最安値を更新した。また、不透明な米金融政策も外資の流出懸念を強めた。ほかに、外国人投資家(FII)の売り継続が圧迫材料。FIIはきのう18日まで3日連続の売り越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 3382.21 +0.62%
18日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比20.72ポイント高(+0.62%)の3382.21ポイントと4日ぶりに反発した。

中国政府の株価支援スタンスが相場を支える流れ。国務院国有資産監督管理委員会は17日、中央企業(中央政府直属の国有企業)傘下企業の価値向上に向け、現金配当引き上げなど、時価総額管理の強化を要求した。「中字頭」(社名が「中国」で始まり、政府系企業を親会社に持つ)銘柄に買いが先行している。また、11月の中国経済統計が弱い内容となる中、当局は景気支援の動きを強めるとの見方が改めて意識された。エコノミストからは、中国政府は近く金融緩和策を打ち出す見通しとの声も聞かれた。ただ、上値は限定的。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表(日本時間19日未明)を前に、様子見ムードも漂っている。

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