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31日の香港市場見通し:本土市場は休場、香港は下値を固める展開か、米株高が支えに


31日の香港市場は、米株高を支えに下値を固める展開か。外部環境は安定している。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高とそろって3日続伸した。主要企業の四半期決算報告が進むなか、業績改善の期待感が相場を後押ししている。マイクロソフトが前日公表した決算は市場予想を上回り、株価は上場来高値を更新した。取引終了後に決算報告したアマゾンは、1株利益と売上高が大幅に上振れし、時間外取引で大幅続伸している。一方、世界保健機構(WHO)は30日午後、中国発の新型コロナウイルス肺炎について、「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。ただ、「ヒトとモノの移動を制限しない」と指摘したこともあり、過度な警戒感がやや薄らいだ。指数は宣言のあと、買いの勢いをやや強めている。

中国国内の状況では、新型コロナウイルスの感染による肺炎患者数が連日、1000人超の単位で拡大。国家衛生健康委員会は30日、同日午前零時(現地時間)の時点で、肺炎患者が累計7711人に達したと発表した。

なお本日朝方(日本時間10時ごろ)に、今年1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)が公表される予定。事前の市場コンセンサス予想では、前月の50.2から50.0にやや低下するとみられている。

こうしたなか、本日の香港市場は下値を固める動きとなりそうだ。ハンセン指数は春節(旧正月)連休明けの29日から昨日までの2日間で累計5%超下げていることもあり、昨夜の米株高を支えに買い戻しが入る可能性もあろう。ただ、中国PMIには注意が必要だ。新型肺炎拡大の影響を踏まえた場合、景況判断の境目となる50を割り込む恐れもある。


【亜州IR】




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