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8日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で反発、空運などに買戻し


9日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.99ポイント(0.91%)高の3094.88ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、29.34ポイント(0.91%)高の3242.78ポイントで取引を終えている。

外部環境の改善で投資家心理が上向く。昨夜のトランプ米大統領会見を受け、米国とイランが戦争に突入するとの懸念が後退した。イランがイラク駐留の米軍基地をミサイル攻撃したことに対しては、「新たな経済制裁を科す」としながらも「軍事力は行使したくない」とトランプ氏は明言している。

業種別では、空運が高い。中国国際航空(601111/SH)が5.4%、中国南方航空(600029/SH)が4.5%ずつ上昇した。産油国が集中する中東地域の地政学リスクがひとまず後退するなか、昨夜のWTI原油先物は急反落。原油高騰による燃油コスト増の不安が和らいだ。
ハイテク株も急伸。光ファイバー大手の江蘇亨通光電(600487/SH)が6.6%高、IC設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が6.6%高で引けた。医薬品株、不動産株、自動車株、消費関連株、証券株なども買われている。

半面、石油関連株や産金株は安い。山東黄金(600547/SH)が7.2%、中国石油天然気(601857/SH)が2.7%ずつ値を下げた。防衛関連株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が1.80ポイント(0.69%)高の264.08ポイント、深センB株指数が14.01ポイント(1.44%)高の984.34ポイントで終了した。

【亜州IR】




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