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8日の中国本土市場概況:上海総合1.2%安で反落、金融セクター下げ主導


8日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比37.91ポイント(1.22%)安の3066.89ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、39.76ポイント(1.22%)安の3213.43ポイントで取引を終えている。

投資家のリスク回避スタンスが鮮明化した。「精鋭部隊司令官の殺害」に対する報復措置でイラン精鋭部隊「革命防衛隊」は日本時間朝方、イラク駐留の複数米軍基地にミサイル攻撃を実施。中東地域の地政学リスクが一段と高まった。原油相場も急騰し、経済活動の足かせになるとの不安も強まっている。また、上海総合指数は昨年末から概ね上昇基調を維持し、前日には約8カ月半ぶりの高値を付けていただけに、利食い売りも広がった。

金融株が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が2.9%安、興業銀行(601166/SH)が2.1%安で引けた。原油高と地政学リスク上昇が逆風となる運輸株も安い。中遠海運HD(601919/SH)が3.3%、中国国際航空(601111/SH)が2.7%ずつ下げた。不動産株や公益株、セメント株、医薬品株、ハイテク株なども売られている。

半面、産金株と石油関連株は高い。山東黄金(600547/SH)が4.7%、中国石油天然気(601857/SH)が2.0%ずつ上昇する。このほか自動車株、航空・防衛関連株も買われた。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.87ポイント(0.71%)安の262.28ポイント、深センB株指数が4.06ポイント(0.42%)安の970.34ポイントで終了した。

【亜州IR】



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