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18日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で続落、中国車セクターに利食い売り


18日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比161.42ポイント(0.54%)安の29963.26ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が80.35ポイント(0.68%)安の11768.63ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は912億3700万香港ドルに縮小している(17日は1042億7000万香港ドル)。

内外株安を嫌気。医薬品セクターを中心に、昨夜の米株が下げた流れを継いだ。この日の本土株安も逆風となっている。また、香港市場はあす19日からイースター連休(22日まで)に入ることも、買い手控え要因として意識された。もっとも、下値を叩く動きはみられない。昨日公表された経済指標の堅調、中国の景気対策に対する期待感が相場を下支えしている。

ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.7%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.5%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.1%安と下げが目立った。

業種別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.9%、広州汽車集団(2238/HK)が3.7%、長城汽車(2333/HK)が2.0%ずつ下落する。前日の相場では、新エネルギー車の購入支援策が近く発表される——との観測が流れるなか軒並み急騰していた。

本土系不動産セクターもさえない。上述した中国海外発展のほか、保利置業集団(119/HK)が2.8%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.5%安、広州富力地産(2777/HK)が1.4%安、華潤置地(1109/HK)と万科企業(2202/HK)がそろって1.2%安と値を下げた。

半面、家電セクターはしっかり。海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が1.1%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が1.9%高、TCL電子HD(1070/HK)が0.9%高で引けた。家電品などの消費刺激に向け、中国政府が新たな政策の導入検討に入った——と伝わったことを好感している。

他の個別株動向では、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が6.4%高と大幅続伸(前日は28.2%高)。親会社、台湾・鴻海精密工業(ホンハイ:2317/TW)の郭台銘会長は17日、2020年1月に実施される台湾の次期総統選に出馬すると正式表明した。そのほか、通信基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)は4.8%高と反発。7営業日ぶりに上場来高値を更新した。同社は昨日引け後、1~3月期の利益が3.4倍に膨らんだと報告している。

一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%安の3250.20ポイントで取引を終えた。不動産株が安い。医薬品株、銀行・証券株、資源・素材株、自動車株なども売られた。半面、消費関連株は物色される。発電株、ハイテク株の一角もしっかり。

【亜州IR】




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