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21日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で反発、テンセントは4.5%上昇


21日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比129.89ポイント(0.51%)高の25753.42ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が10.20ポイント(0.10%)高の10100.95ポイントと6日ぶりに反発した。売買代金は912億1000万香港ドルに拡大している(20日は685億6400万香港ドル)。

インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が大きく買われ、投資家心理がやや改善する流れ。中国で一時停止中の新作オンラインゲーム審査が再開されたもよう——と複数のメディアが一斉に報じたことが好感されている。テンセント株は4.5%高と急伸し、1銘柄でハンセン指数を118ポイント押し上げた。昨夜の米株安を嫌気して売りが先行したものの、下値も堅く、指数は引けにかけてプラスに転じている。もっとも、大きく買い進む動きは限定された。香港市場は週明け24日がクリスマス休暇により半日商いとなり、25日と26日が休場。買い手控え要因として意識された側面もある。

テンセントのほかに、ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が6.0%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)と医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)がそろって1.7%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)と金融大手グループのHSBC(5/HK)がそろって1.6%高と上げが目立った。

半面、香港系の不動産セクターはさえない。信和置業(83/HK)が2.6%安、恒隆地産(101/HK)が1.8%安、新世界発展(17/HK)が1.3%安、新鴻基地産発展(16/HK)が1.0%安で引けた。

小売や食品・飲料の消費関連セクターも安い。国美零售HD(493/HK)が5.8%、北京京客隆商業集団(814/HK)が4.9%、聯華超市(980/HK)が3.2%、中国旺旺HD(151/HK)と康師傅HD(ティンイー:322/HK)がそろって2.5%ずつ値を下げた。

本土市場は4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.79%安の2516.25ポイントで取引を終えた。銀行株がさえない。不動産株、医薬株、消費関連株、インフラ関連株、エネルギー株なども売られている。半面、メディア関連株株、ハイテク株の一角は物色された。

【亜州IR】



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