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16日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で続伸、「上海・ロンドン相互取引」期待感


16日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.94ポイント(0.41%)高の2679.11ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、11.40ポイント(0.41%)高の2805.43ポイントで取引を終えている。

市場活性化の期待が強まる流れ。「上海・ロンドン両株式市場の相互取引」は早ければ12月8日にも開始される——との見通しを中国証券報が14日に報じたことを改めて材料視した。また、中国証券監督管理委員会(証監会)の幹部は、「相互接続の準備は出来ている」と語っている。詳細が近く発表されると見られるなか、投資家の期待感が一段と高まった。人民元安の進行懸念も後退。中国人民銀行は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元高方向に設定した。

業種別では、上海・ロンドン相互取引の早期開始観測を好感し、証券が高い。国金証券(600109/SH)が6.3%、海通証券(600837/SH)が3.3%、招商証券(600999/SH)が3.1%ずつ上昇した。元高メリットのある空運株や紙・パルプ株、不動産株、ハイテク株、インフラ関連株、消費関連株の一角も買われている。

上海拠点の銘柄群も上げが目立つ。デベロッパーの上海陸家嘴金融貿易区開発(600663/SH)が9.8%高、港湾運営の上海国際港務集団(600018/SH)が5.0%高で引けた。中国商務部報道官の高峰氏が15日、習近平・国家主席が先ごろ、上海自由貿易試験区に追加的に新区を設立する構想などを明らかにしたことを踏まえ、実務を急いでいると報告したことが支援材料となっている。

半面、医薬株はさえない。ジェネリック医薬品メーカー大手の江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.0%下落した。一部のブローカーは、「中国の医薬メーカーは企業価値が過大評価されている」と指摘している。このほか自動車株の一角も売られた。

外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が3.08ポイント(1.08%)高の287.56ポイント、深センB株指数が7.37ポイント(0.81%)高の912.41ポイントで終了した。

【亜州IR】




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