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28日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、テンセントが1.2%上昇


28日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比80.35ポイント(0.28%)高の28351.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.46ポイント(0.44%)高の11097.59ポイントとそろって続伸した。売買代金は905億3100万香港ドルとなっている(27日の売買代金は956億9700万香港ドル)。

米株高が追い風。昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が連日で史上最高値を切り上げ、節目の8000ポイントを初めて突破した(引けは8017.90ポイント)。また、中国人民銀行(中央銀行)が人民元の下落抑制策を打ち出すなか、外国為替市場で元高が続いていることもプラス。人民銀は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高・ドル安方向に設定した。

ハンセン指数の構成銘柄では、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)と米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)がそろって2.7%高と上げが目立った。ハイテク関連も買われる。光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.2%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.2%高で引けた。

空運セクターもしっかり。中国南方航空(1055/HK)が1.6%高、中国東方航空(670/HK)が1.4%高、中国国際航空(753/HK)が1.3%高とそろって続伸した。空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、元安進行の懸念後退が買い安心感を誘っている。

香港上場企業の決算発表がピークを迎えるなか、業績動向を手がかりにした物色もみられる。中間9割増益を報告した鉄鋼メーカーの鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.2%上昇した。中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)も5.4%高と急伸。同社の中間業績は1割増収、2割増益で着地した。売上高は中間期の過去最高を記録している。

半面、業績が低迷した銘柄群の一角は安い。中間期の赤字拡大を不安視し、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が7.4%下落した。減益決算を嫌気し、心臓・脳血管薬で国内最大手の四環医薬HD集団(460/HK)も1.7%安と値を下げている。

本土市場は4日ぶり小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の2777.98ポイントで取引を終えた。保険株が下げを主導。自動車株、医薬株、石油関連株、インフラ関連株なども売られた。半面、ハイテク株は物色される。空運株、不動産株、非鉄株、軍需関連株なども買われた。

【亜州IR】




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