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15日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で15日ぶり反落、不動産セクターに売り


週明け15日の香港市場はまちまち。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比73.67ポイント(0.23%)安の31338.87ポイントと15日ぶりに反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は1.49ポイント(0.01%)高の12470.42ポイントと12日続伸した。売買代金は1685億7000万香港ドルに拡大している(12日は1389億7400万香港ドル)。ハンセン指数は前日まで、過去最長の続騰記録を塗り替えていた。

不動産セクターの下げが投資家心理を冷やす。これまで相場をリードしていた本土系不動産株が売りにおされ、全体相場の重しとなっている。ハンセン指数の構成銘柄では、碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が5.7%安、中国海外発展(チャイナ・オーバーシーズランド:688/HK)が3.6%安、華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が3.2%安と急落した。

ハイテク関連セクターもさえない。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が2.0%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.3%安、同業の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が5.6%安と値を下げた。

半面、H株保険セクターはしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.9%高、中国平安保険(2318/HK)が2.1%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.5%高と値を上げた。

マカオ・カジノセクターも高い。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.5%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が5.2%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.6%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.4%ずつ上昇した。同セクターを巡っては、中国国際金融(CICC)が最新リポートで、カジノ各社の目標株価を軒並み上方修正。珠海市(広東省)と香港、マカオを結ぶ「港珠澳大橋」の開通や新カジノのオープンにより、マカオ全体のマスフロア(一般客向けカジノ)収入が2018年に前年比で18%増加すると予測した。

本土市場は12日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.54%安の3410.49ポイントで取引を終えた。ITハイテク関連株が安い。非鉄や鉄鋼の素材株、自動車株、海運株、インフラ関連株なども売られた。

【亜州IR】





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