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31日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と反発、上海拠点の貿易株急伸


31日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.00ポイント(0.09%)高の3393.34ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、3.11ポイント(0.09%)高の3553.72ポイントで取引を終えている。

政策銘柄が急伸し、投資家心理が改善する。“自由貿易区(FTZ)の進化版”と呼ばれ、一段の自由化が進められる「自由貿易港」の設立に上海が名乗りを上げたことが再び脚光を浴びた。卸売や輸出入事業の上海物資貿易(600822/SH)がストップ高、総合物流サービスの華貿物流(603128/SH)が8.7%高、港湾運営の上海国際港務集団(600018/SH)が7.5%高、保税地区を開発する上海外高橋保税区開発(600648/SH)が6.5%高と買い進まれている。寄り付き前に公表された今年10月の製造業PMIは、予想以上に前月から低下。中国景気の鈍化懸念が広がり売りが先行したものの、下値は固く、指数は後場途中からプラスに転じた。主要企業の決算発表が進むなか、業績成長を改めて評価した買いもみられている。

空運株もしっかり。中国春秋航空(601021/SH)が8.1%高、中国国際航空(601111/SH)が1.6%高で引けた。これまでに公表された大手航空会社の1~9月期決算は概ね良好。上半期は低迷したものの、7~9月期に持ち直しががみられる。10~12月期は旅行シーズンに入ることもあり、通期業績に対する期待が高まる状況だ。政府系旅行グループ大手の中国国旅(601888/SH)も3.4%高と上昇している。このほか、業績改善が目立つ素材株や保険株なども買われた。

宅配物流各社も物色される。上海上場では円通速逓(600233/SH)が4.0%高、深セン上場では申通快逓(STO:002468/SZ)が5.0%高で引けた。インターネット通販の一大商戦日である11月11日の「シングルデー(独身者の日)」を間近に控え、今年は例年以上に物流が活発化するとの期待感も広がっている。家電メーカーなど消費関連株なども値を上げた。
外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が1.57ポイント(0.45%)高の350.58ポイント、深センB株指数が11.77ポイント(0.98%)高の1216.43ポイントで終了した。

【亜州IR】



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