アイリック Research Memo(7):配当性向の目安を50%以上に引き上げて株主還元強化
2. 株主還元策
株主還元策については2026年6月期より配当方針を変更し、連結配当性向の目安を50%以上(従来は30%台程度)に引き上げるほか、中間配当を開始する。これによって2026年6月期の配当予想は前期比2円増配の32円(第2四半期末16円、期末16円)としている。前期の30円(期末一括)には記念配当5円が含まれているため普通配当ベースでは同7円増配となる。4期連続増配で予想配当性向は51.6%である。なお東証グロース市場の上場維持基準については2025年6月30日時点ですべて適合した。今後は上場維持基準見直しにより2030年6月末時点で時価総額100億円以上の充足が必要となるが、引き続き業績の拡大、株主還元やIR活動の強化などにより企業価値の向上に努め、時価総額100億円以上の早期達成を目指す。
3. サステナビリティ経営
同社は顧客、保険会社、代理店の「三者利益の共存」の実現を目指し、保険流通を「良循環化」させ、顧客の利益を守るために事業活動を行っている。同時に、事業活動が地球環境や地域社会に影響を与えることを認識し、社会課題の解決につながるサービスを提供するなどサステナビリティの実現に向けた取り組みも推進している。取り組み事例としては、保険販売事業を通じた保障の提供、クリニクラウン(臨床道化師)活動の応援、子どもの未来応援基金の支援活動、ITを活用したサービス提供による保険流通の利便性向上、女性従業員が活躍できる働きやすい職場環境・就業環境づくり、直営店舗におけるLED照明導入による省エネ化推進などがある。2024年5月には東洋経済オンライン「女性部長の比率が高い会社ランキング上位50」で第5位(同社の女性部長比率は57.1%、全体平均は5.1%)にランクインした。また福利厚生の充実によって産休・育休後の復帰率は100%を維持している。
成長加速につながる3か年計画の進捗に注目
4. 弊社の視点
同社は積極的な人材投資、新規出店投資、プロモーション投資、新サービス開発投資等を継続して推進している。その結果、「保険クリニック」の店舗数、来店数、成約件数が増加基調であり、さらに「AS」シリーズや「スマートOCR」の収益拡大も進展している。このように店舗運営ビジネスとソリューションビジネスの両面で成長を実現している点を弊社では高く評価している。今後は保険販売プロセスのデジタル化進展、改正保険業法に伴う保険ショップ経由での加入シェア上昇や損害保険領域への展開などにより、保険ショップの存在感が高まるだけでなく、同社のソリューションビジネスにとっても新たなビジネスチャンスが生まれ、市場開拓余地が大きいと弊社では考えている。同社の成長加速につながる3か年計画の進捗に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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