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ポラリスHD Research Memo(5):中期経営計画を改定。2027年3月期に100棟15,000室を目指す


*11:35JST ポラリスHD Research Memo(5):中期経営計画を改定。2027年3月期に100棟15,000室を目指す ■成長戦略

1. 中期経営計画の改定
ポラリス・ホールディングス<3010>は、ミナシアとの経営計画を機に、現在進行中の2027年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を改定した。2027年3月期の定量財務目標としては、連結売上高で490億円(当初は250億円)、連結営業利益で37億円(当初は29億円)、連結当期利益で27億円(当初は25億円)、営業利益平均成長率で40%(当初は30%)を目指す。そのほかのKPIとしては、運営客室数15,000室(当初は10,000室)、運営ホテル数100店舗(当初は60店舗)、配当性向30%(当初中期経営計画から変更なし)とした。

2. ミナシアとの経営統合
同社は2024年12月にミナシアとの株式交換方式による経営統合を完了した。「ホテルウィングインターナショナル」や2020年に新たに立ち上げた「テンザホテル」などの宿泊特化型ホテルを展開し、全国の主要都市で39棟5,180室を運営していた。独自のロイヤリティプログラムによりリピーターが多い。また、地域の特色を生かしてホテル内外でレストラン事業も行っている。ミナシアとの統合後、同社は宿泊特化型ホテルを主として運営する国内オペレーターの運営ホテル室数において、藤田観光、阪急阪神ホテルズ、東急ホテルズなどを抜き10位の規模となった。

同社は早急に統合効果の最大化を図るため、迅速なPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)を実施(検討含む)している。主な取り組みは以下の3点である。
1) 組織のリストラクチャリングの実施
早期の統合効果の実現及び両社の本社機能を集約・統合のため、組織変更を2024年12月及び2025年5月に実施済みである。本部長・部長クラスは両社の部門責任者を兼任する体制への移行が完了している。
2) ブランド戦略の検討
ブランド認知度の向上とセールスマーケティングの強化を図るため、両社の運営ホテルのブランド整理統合を検討している。ホテルブランドの統合に伴うロイヤルティプログラムの整備についても検討開始した。
3) スケールメリットの実現
コスト面では、アメニティや各種仕入れ単価、運営関連の契約金額の比較・分析による条件交渉を実施している。販売面では、同一エリアにおけるマーケット情報や販売戦略・施策の共有、人財共有、送客協力を実施している。



■株主還元策

2025年3月期は16期ぶりの復配を実現。年配当金3.0円を実施

同社は株主への還元手段として配当を行うことが重要であると認識しており、財務体質の安定性を維持しつつ株主価値に配慮した施策を実施する方針である。2025年3月期は中期経営計画の公約どおり、16期ぶりに復配し、年配当金は3.0円(配当性向は17.7%)となった。2026年3月期は、年配当金は3.0円(配当性向35.0%)を予想する。株主の運営ホテルの宿泊機会を増やす新しい宿泊割引優待制度も開始し、株主還元策が充実した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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